| <寒中お見舞い申し上げます> | ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 2006年1月20日 記 |
  |
ご無沙汰いたしました。新年のご挨拶を予定していたのですが、何故か、気付いたら2月も目前です。皆様にとって本年が素晴らしい一年となりますように!
日本は60年ぶりの大雪−と耳にします。皆様の毎日の生活に支障のないことを祈ってやみません。こちらニューヨークでは先週木・金曜とまるで春のようなポカポカ陽気で、気温は15度近くまで上昇したんじゃないかしらん。ところが〜〜天気予報どおり(私は半信半疑だった!)、土曜夜半に寒波到来。昼間からの雨は雪となり、そして翌日の気温はマイナス7、8度まで急下降。前夜来の積雪はコチンコチン、強風に煽られた冷気の体感温度はマイナス20度になるかも・・・という状況となりました。 いつも感心するのですが、アメリカの天気 − その"変わり身"の速さときたら月並みじゃないのです。日曜早朝であったこともありますけれど、さすがに街中は人影も車もまばら。NY郊外に電車で出掛けるため、自宅付近から42丁目グランドセントラル駅まで乗ったタクシーの、スムーズな運行ときたら夢の如し。信号も全てタイミングよくGoサイン。瞬きする間に(!?)到着しちゃったのです。ドライバー氏いわく:"Oh,I love it! No cars! 毎日こんなだったら最高なんだけどね!!" 今年に入ってからアメリカでは炭鉱の事故が相次いでいて、今朝も新たな事故のニュース報道がありました。これだけ様々な技術が進んでいるにもかかわらず、炭鉱だけは昔ながらに抗夫が地下深く潜って働く・・・地面下に溜まった一酸化炭素は中毒による死や、火災、爆発といった大きな悲劇をもたらすのですね。報道によれば、一般の労働に比べると高額な収入(年間7万ドルぐらいは得られるそう)だから、事故への恐怖があっても抗夫になることを選ぶ人の数は減らないのだとか。安全面の充実が問い質されています。不運にも亡くなられた方々のご冥福を祈り、合掌。 昨日、"ビン・ラディンが再びアメリカを狙う"というテープがリリースされたこともあり、今年も早くから重苦しい空気が漂いそう・・・。アメリカでは色んな問題が山積しているのだけれど、このところ特に注目されているのがブッシュ政権による(法的手続きを踏まない)一般市民に対する「盗聴」問題。電話・インターネットなどによる通信を連邦政府の機関が勝手に盗み見・聴きしていることが明らかになったのです。これは大統領の、違法な職権乱用なのではないか − という議論が議会やメディアを巻き込んで白熱化しています。これに対しブッシュ大統領は、"アメリカは現在戦時下にある。国民を護るためには、あらゆる手段を使って「テロリスト」や「敵」たちを押さえ込まなくてはならない。最高裁判所の許可なんか申請している間にも、いつ・何処で・何が起こるか分からないのだ・・・"と、持ち前の(都合よい)論理で応酬しているのですが、アメリカ合衆国最高司令官である大統領には非常時に様々な特権が与えられるにしても、現在の法律の下では裁判所の許可無くして一般市民のプライバシーを侵害する(盗聴を含め)ことは違法に当たるとのこと。 "裁判所から許可を得るのに一切時間なんか掛からない。書類を一枚提出すれば済むこと。大統領であれば法律に従うことなく何をしてもよい−という「特別権」の拡大を認めてしまったら旧ソ連のような「独裁政権」出現の危険性が生じる。他のどの国にもない「開かれた社会」を保つことがアメリカのアメリカたる所以・・・大体、アメリカは本当に現在<戦時下>あるのか?"という意見を耳にしてホッとしたのも束の間、"最高司令官である大統領には最高裁判所以上の権限がある(つまり、法律より勝る)のだから、許可なしに盗聴したって何の問題も無い・・・"とする強硬派意見が出現するのですから、やってられないですよ〜。良識的に物事を判断するのが当たり前−なんていう考え方が必ずしも通用するわけじゃないんですからね、この世の中。折しもこんな時期に、1年以上も音沙汰のなかったビン・ラディンの再登場で、ブッシュ政権得意の「非常時論理」が力を盛り返し、全ての「分別ある意見」を抑え込む風潮に再び拍車が掛かるのではないか、と心配になってきました。やれやれ〜〜
暗いお話ばかりも疲れますね。笑える体験談をひとつ。 |