| ≪12月2日(金)のコンサート≫ | ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 2005年10月1日 記 |
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長かった暑〜い夏がやっと過ぎて、初秋の柔らかい日差しや空気にホッとひと息・・・と思っていたら、ここニューヨークのご近所さんなんか、早くも10月31日のハローウィン(カボチャと魔女たち)の飾りつけをすっかり済ませてしまっています。そういえば急に冷え込むようになりましたね 昨夜久しぶりにメトロポリタン歌劇場に出掛け、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラ:『ナクソス島のアリアドネ』を楽しんできました。ヴァイオリンという楽器が人の声に近いこともあるかもしれないけれど、私は歌曲やオペラが大好きなのです。素晴らしい歌手の声のコントロール方法や表現力はヴァイオリンを奏でるとき、とても参考になります。滑らかで、豊かな美しい声には心をとろけさせる魔力が秘められているみたいですね。 リヒャルト・シュトラウス(ウィンナ・ワルツの王、ヨハン・シュトラウスではありませんよ)は19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したドイツ(ミュンヘン)出身の大作曲家ですが、彼の作品は当時ヨーロッパに大流行していたアールヌーヴォー様式(たとえばガレのガラス細工)を音楽に再現したといってもいいかもしれないですね。まるで蔦が巻きつき、這っていくように半音(ピアノやキーボードの白鍵と黒鍵の関係)で自由自在に転調していく和声の響きは華麗で、きらびやか・・・彼の音楽に親しめば親しむほど魅了されてしまいます。昨夜の出演者のひとり、コロラトゥラという、声をコロコロ転がしていくような歌唱法のソプラノ歌手・Diana Damrau嬢は、シュトラウス音楽のきらめくような彩りを一層引き立てていて、大満足の一夜でした。 さて話は一転しますが、2002年から続けた<Good Old Days シリーズ>では、アメリカの懐の深さをお伝えしたいと頑張っていましたのに、あまりに偏った近年の政治のあり方に私自身ずいぶんと傷つき、"素敵なアメリカ"を描きたいというエネルギーが萎んでしまいました。そんなわけあって、今年はシリーズをお休みすることに相成りました。その代わりに、という訳ではないのですが、少人数でサロンの雰囲気を楽しめたらいいな、と新シリーズ:<クオレ・心のコンサート>(年2回開催予定・定員70名)を開始することになりました。スケジュール・ページでご紹介していますので是非ご覧下さい。音楽に浸り、素敵なゲストと語らい、そしてワインとお食事 − それらの全てを、聴きにいらして下さったお客さまと一緒に楽しんでしまおう、というチョッピリ欲張りな企画です。こんな"親密度"溢れるコンサートを開催することは私の長年の夢でしたので、実現できることに喜びで一杯です。 この企画のパートナーとして、ジャーナリスト・岩崎由美さんが参画してくださいます。岩崎さんは"コミュニケーション"が人々にとってどれだけ大切であるか、ということを常に心に置いて取材・執筆に取り組んでおられる方です。コミュニケートするということは他人を知ること、それはつまり自分を知ることでもある − そんなテーマと向き合っておられます。演奏すること − それも聴き手とのコミュニケーションです。音楽を通して弾き手のメッセージが聴く方にシッカリ届いたとき、そこに『感動』が生まれ、そしてそれは大きなエネルギーとなって演奏者に送り返されてくるのです。今の日本には感動の場が少なすぎるのではないかしら? 何とかしなくちゃ・・・二人でそんな話をしながらこの企画を進めています。第一回目:12月2日(金)は、新シリーズのスタートに相応しく、バイタリティ満杯のダイエー会長・林 文子さんをゲストにお迎えします。 皆様、お誘いあわせの上、お出かけくださいませ。お申し込みは(株)ルネッサンス・アイズ 担当:加藤まで お電話で。 Tel.03−3478−5184 "参加して得しちゃった!"−と必ず言って頂けますこと、請け合いです。 では、当日お会いできますことを楽しみに!!
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