心のコンサートその31

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.31
《音楽逍遥 その1》ウィーンを舞台に!
〜Musical Stroll in Vienna〜

9月に入り、ようやく酷暑から解放されて秋風が・・・と書きたいところですが、

どうやらまだまだ猛暑は続くとの予報とか。皆様にはお大事にお過ごしでしょうか?

 

異常気象による天災が世界各地で起きています。大規模な山火事、豪雨による大洪水、大型ハリケーンや台風などなど。犠牲となられました方々への追悼の思いとともに、

被災者の皆様には心よりお見舞い申し上げます。天災への対処だけでも大変ですのに、私利私欲に取り憑かれて闘争・戦争を続ける人間たちの無神経さにはゲンナリします。でも惑わされることなく、意欲的に前進することが“社会に明るい灯火をもたらす第一歩に繋がる”と信じて歩んでいきたいですね。

 

10月22日(日曜)代官山ヒルサイドプラザにて午後3時半開演(開場午後3時)

<心のコンサート その31>のご案内を申し上げます。

今回は「音楽逍遥 その1」と題してウィーンにゆかりある作曲家たちの作品を取り上げて “音楽そぞろ歩き” を楽しんでいただきたいとの企画です。

 

音楽の都・ウィーンではハプスブルク帝国の宮廷文化の下、皇帝、貴族はもとより一般大衆にも音楽を愛好する市民文化が発展しました。そのため才能あふれる作曲家や演奏家がウィーンに集まってきたのです。18世紀から19世紀にかけては、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトたちが活躍し、19世紀後半から20世紀前半にかけてはブラームス、ブルックナー、マーラー、シェーンベルク、ベルクなどヨーロッパの近代・現代音楽の大作曲家たちがウィーンを拠点に活動しました。“ワルツ王”として大成功をおさめた生粋のウィーン人、ヨハン・シュトラウスの軽快なワルツは、豪華絢爛な楽友協会大ホールで毎年開催されるウィーンフィルハーモニーによる

ニューイヤー・コンサートでお馴染みですよね。ハプスブルク王朝の重要な歴史的建築が建ち並ぶ街並みは美しく、シェーンブルン宮殿(何と1441室もある!)や国立歌劇場、また、チラシに描かれているシュテファン寺院はウィーンの文化を代表する重要な建物です。1949年制作のクラシック映画『第三の男』に登場する大観覧車は“これぞウィーン!”と言える存在です。しっかり(笑)チラシに描き入れていただきました。

様々な魅力に溢れたウィーンを音楽で楽しんでいただけたら幸いです。

 

お申し込みに関してですが、9月6日〜8日にかけて電話での対応ができませんが、Faxでのご連絡は大丈夫とのことです。申し訳ございませんがご了承くださいませ。

では当日会場でお目にかかれますことを心待ちにいたしております。

どうぞご自愛くださいませ。

ニューヨークより  大津純子

2023年9月吉日

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.31
大津純子 心のコンサート その31《音楽逍遥 その1》ウィーンを舞台に!〜Musical Stroll in Vienna〜

日時:2023年10月22日(日)開演15:30(開場15:00)
場所:代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)
入場料:一般5,000円 高校生以下 半額

演奏:大津純子・ヴァイオリン Junko Ohtsu, violin 
鷲宮美幸・ピアノ Miyuki Washimiya, piano

<プログラム>
(✫チラシにある “シューベルト:ソナティネ2番”は、ベートーヴェン:ソナタ第1番に差し替え。
Instead of Schubert: Sonatina No.2, Beethoven: Sonata No.1 will be on the program.)

* F.クライスラー (1875-1962):美しきロスマリン Op.55 No.4
 Fritz Kreisler: Schön Rosmarin Op.55 No.4

* L.ヴァン ベートーヴェン (1770-1827): ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 Op.12-1
Ludwig van Beethoven: Sonata No.1 D major Op.12-1

I. Allegro con brio (明るく華やぎに満ちて)
II. Tema con Variazioni – Andante con moto (テーマと4つの変奏曲)
       III. Rondo – Allegro(ロンド – 快活に)

* J.ブラームス(1833-97): 4つの歌 Op.70 より
Johannes Brahms: from “4 Gesänge” Op.70
       
・セレナーデ (Serenade)
        ・ひばりのさえずり (Lerchengesang)

* R.シュトラウス (1864-1949): <即興曲 〜 アンダンテ・カンタービレ> Op.18
(ヴァイオリン・ソナタより第2楽章)
Richard Strauss : “Improvisation ~ Andante Cantabile” (Second movement from Violin Sonata Op.18)

* E.W.コルンゴールド (1897 -1957): <マリエッタの歌> オペラ『死の都』Op.12より  Erich Wolfgang Korngold: From the opera “Die tote Stadt” Op.12

* F.クライスラー/Fritz Kreisler (1875-1962):
愛の喜び (Liebesfreud)
愛の悲しみ (Liebesleid)
中国の太鼓(Tambourin Chinois)

* プラス α(アルファ):

F.レハール(1870-1948)/Franz Lehar: メリー・ウイドゥのワルツ
“唇は黙っていてもヴァイオリンはささやく”
The Merry Widow’s Walz ~ “Lippen schweigen, `s flüstern Geigen

協賛:株式会社ICMG, Do Good Associates,合資会社 大和川酒造店, ヒノキ新薬株式会社
協力:株式会社 小田原 鈴廣, 甲府ワインズ新富屋, NPOえこお, 株式会社 Dia-cubed
主催:大津純子室内楽実行委員会

今回のコンサートのチラシは、下記を御覧ください。
チラシ表面
チラシ裏面

お申込み・お問合せ:Tel&Fax: 03-3486-8740
Internet 申込み: https://www.junko002.com/
*Faxご利用の場合は、裏面の申込書をお使いください。

ROSES AT TWILIGHT Concert 2023 のご案内

Dear Friends,

 

It is with great pleasure that we invite you to:

 

🌹 ROSES AT TWILIGHT Concert 2023 🌹

Eternal Love: Its Joys and Sorrows

TUESDAY, AUGUST 29 AT 6:30 PM

 

THE BASILICA PARISH OF THE SACRED HEARTS OF JESUS AND MARY

168 HILL STREET, SOUTHAMPTON

FREE TO THE PUBLIC

 

This year’s Roses at Twilight concert is a bright and uplifting evening of solo violin and piano repertoire performed by the splendid duo: internationally acclaimed violinist Junko Ohtsu and brilliant pianist Dan Franklin Smith.

 

This vibrant, one hour program includes all-time favorites including Edward Elgar’s Salt d’Amour, Fritz Kreisler’s Love’s Joy and Love’s SorrowsMeditation from the opera “Thaïs” by Jules Massenet, La Campanella by Niccolò Paganini and others.

 

“Superior performance”; “Rhapsodic and delicate coloration” – NY Times

 

 

This free concert is a collaboration between the Southampton Cultural Center https://www.scc-arts.org/ and the Basilica Parish of the Sacred Hearts of Jesus and Mary https://www.shjmbasilica.org/ Donations to either or both of these worthy institutions would be greatly appreciated.

 

With love and best wishes,

 

Sarah Moulton Faux & Junko Ohtsu: Founders of Summer Roses Series

心のコンサート その30 *ご来場ありがとうございました*

『心のコンサート その30』開催は4月23日(日)でしたのに、お礼状を認めている今日は何と7月4日(火)です!すっかりご無沙汰を重ねてしまい申し訳ありません。

因みに本日はアメリカ独立記念日。夕方からの激しい雨も収束し、アメリカ各地では恒例の花火大会で盛り上がっています(もっとも私の花火見物はもっぱらCNNの実況中継です)。ワシントンD.C.から中継された花火は、アメリカ空軍音楽隊と合唱による<1812 序曲>(The Year 1812, Solomon Overture, Op.49が正式曲名)の演奏に伴われ、とても壮大で華麗な花火でした。因みにこの曲、1812年ナポレオン率いるフランス軍がロシア侵略を試みた折、その防御に成功した記念としてチャイコフスキーが1880年に作曲し、1882年にモスクワで初演されたもの。なにせ大砲やベル、そしてブラス楽器によるファンファーレがド派手(笑)で、アメリカ独立記念の定番曲となっているのですが、現在起きているロシアによるウクライナ侵略戦争のことを思うと何やら納得いかない思いを持つのは私だけでしょうか・・・。

ニューヨーク(マンハッタンのEast River)で繰り広げられた花火ショーのは、もちろんフランク・シナトラの<New York, New York>がトリでした。政治的には見事に二つに分断されたアメリカ社会ですが、こういったお祭りの時には人々がひとつに集うのですね。いつもこういった高揚感を互いに分け合ってくれたらどんなにか良い社会が作れることか、とつくづく思ってしまいます(ため息)。

すっかり話が外れてしまいましたが、今回はコンサートに先駆けて諸用が重なったことが影響して前準備開始が出遅れ、チラシが出来上がったのが1ヶ月前(!)というギリギリの出航でした。それにも拘らず “楽しみに待っていましたよ”と温かいお言葉をお届けくださり、ご出席いただけましたことに心より御礼申し上げます。実はコンサート終了後直ぐにお礼状作成に取り掛かったのです。でもアメリカへの移動や自分の体調が今ひとつ優れないままに文面完結までに2ヶ月以上経ってしまいました。

今回のプログラムは昨年秋に催した<秋に歌う>コンサート(その29)の続編としてフランツ・シューベルトの作品を中心とした企画でした。昔から彼の音楽は大好きでしたけれど、その生涯を知れば知るほど一つひとつの作品に秘められた彼の心のあり方により一層強く惹かれるようになりました。ヴァイオリンを通して 彼の思いを多くの皆様に伝えさせて頂きたいと ますます感じているこの頃です。彼のどの作品も素晴らしいけれど、「歌曲の王」と称えられるように700曲以上もある歌曲のなんと美しいこと!!優しさと強さに裏打ちされた旋律、華麗に変遷していくハーモニーも格別で、“心にそっと触れるよう”な音楽ですのに、でもそのように何気なく、自然な音楽の流れとして表現するのは正直とっても難しいのです。それだけに全てがうまく噛み合った時の喜びは一入です。演奏後、お客様とお話しすることができましたが、“シューベルトの音楽の美しさは特別・・・心に染み入って来て涙がでました”とおっしゃる方々が沢山いらして本当に嬉しくなりました。また、ある方はアンコールに演奏した歌曲<セレナーデ>に関する素敵な感想をお葉書に認めて送ってくださいました。

<セレナーデ>を聴かれて、昭和8年に制作された映画『未完成交響曲』のことを想い出し、DVDを引っ張り出して主演していたマルタ・エッゲルト(ハンガリー出身の女優で歌手でもあった)を改めてご覧になられたそうです。お葉書には“古い映画には心の触れるものがありますね。ありがとう・・・”とお言葉が添えられていて、心がホンわりと温かくなりました。

ご参考までに、1933年(昭和8年)に製作されたこのオ―ストリア映画はフィクションではあるけれど交響曲『未完成』をテーマにしていたため、同交響曲を巷に大きく広めたそうです。映画の原題は歌曲<セレナーデ>の最初の歌詞からとられていて「秘めやかに流れる我が調べ」(Leise flehen meine Lieder)。少しばかり“あらすじ”を書いてしまうと、貴族の娘の家庭教師となったシューベルトは彼女と恋に落ちるが、貧しい作曲家との交際は親の妨害で成就せず、彼女は親の決めた人物と結婚することになる。その結婚式でピアノを演奏したシューベルトは、未完成の曲の譜面に「我が恋実ることは叶わず、この曲もまた未完成なり」と記す・・・

ふ〜む、本当に昔の映画にはロマンと そこに漂う何か(これが大事!)が溢れていて私も心惹かれます。現代のようなスピード感はないかもしれませんが、作り手が観客の立場に立ち、ひとつひとつ丁寧に大切に作り上げているのを感じるのです。もし機会がおありでしたら是非ご覧になってくださいませ!

さて、前述の映画『未完成交響曲』の中で描かれているように、シューベルトの人生は多くの(彼の音楽に魅了された)友人たちに囲まれていましたが、社会的な成功を享受出来たわけではありません。とても大人しくて優しく、自分を売り込むことのできない性分だったため、Schubertiade (シューベルティアーデ)という、彼の才能に心酔し出世の道を切り開いてあげたいと願う素晴らしい仲間たちに(金銭的にも)助けられながらの厳しい人生でした。すべての苦悩は喜びと共に自身の作品の中に昇華させていたのですね・・・というわけで、今しばらくは私のシューベルトを追い求める旅にお付き合いいただくことになるかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。

只今次回の10月22日(日)「心のコンサート その31」の曲目を選考中です。

楽しんでいただけるプログラムを企画いたしますので是非またお出かけくださいませ!

大変長くなりました。暑い、暑い夏の本番はこれからですね。どうぞ皆様ご自愛くださいますよう、そして今秋10月の再会を心待ちにしています。

 

大津 純子

ニューヨーク郊外にて

2023年7月4日

心のコンサートその30

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.30
<春の喜び 〜 Songs for Spring >(続編)

チケット申込<心のコンサートその30>

ご無沙汰しています。コロナ禍以来、なんだか時間の経過が極端に速くなってしまったように感じるのは私だけでしょうか?2023年が明けたばかりと思っていたのに、何と3月も残りわずか・・・まるで世の中の動きすべてが“急ぎ足”で去って行くような思いがします。
早々と桜開花宣言が発表され、所によってはすでに満開?三年ぶりにたっぷり桜を楽しむ予定だったのに、私が到着する3月末には“葉桜鑑賞”となりそう・・・それも寂しいなぁ。

大したことをしていないようなのに矢鱈と忙しく、とにかく時間が足りない!!!
諸事に翻弄されていたら、4月23日(日曜)の代官山コンサート準備が出遅れてしまい、チラシが未だ出来ていないのです(スミマセン・・・)。とりあえずプログラム内容は決定しているので情報を一足先に掲載させていただきますね。近日中にコンサートお申し込み受付も始めたいと考えていますのでよろしくお願い申し上げます。

以下、チラシと共にお送りするコンサート案内文です。ご一読いただけると嬉しいです。

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きびしい寒さを乗り越えて色とりどりの花々が華やぎを添える美しい季節となりました。 
皆さまにはお変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?             
3年ぶりに再開した昨秋の「心のコンサート・その29」では、まだコロナへの不安が残っていたにもかかわらず多くの皆さまがお運びくださり、その喜びは一入でした。心より御礼申し上げます。

さて、昨秋のプログラム『秋にうたう〜』の後編として、来たる4月23日(日曜日)に『春の喜び 〜 Songs for Spring』 を開催いたします。会場はいつもの代官山ヒルサイドプラザ、開演時間は午後3時半(開場 午後3時)となります。休憩なしの1時間ちょっとのプログラムです。
どうぞ午後のお散歩がてらお出かけくださいませ!!

前回はフランツ・シューベルト(1797〜1828)20歳の作品:ヴァイオリン・ソナタを聴いていただきましたが、今回は彼の31年の短い生涯最晩年に作曲された“ヴァイオリンとピアノのための幻想曲”をお届けしたいと思います。そのタイトルのごとく眩いばかりの色彩の中で夢が自由に交錯していくような素敵な作品です。シューベルトの音楽の魅力は、彼の心の中にある熱い思いが“優しさ”“哀しみ”“喜び”となり、彼独自の美しいハーモニーに乗って聴き手の心に訴えてくることなのではないでしょうか。その見事な魔術にいつも胸を打たれます。素敵な歌曲(リート)も数曲ご紹介したいと思っています。彼の音楽は“歌ごころ”そのものです。

ご報告があります。本年1月西武文理大学からの委嘱を受け<ホスピタリティ大使・特命教授>に就任いたしました。ホスピタリティとは“温かい おもてなしの心”。同大学が目指す「真心」「思いやり」「豊かな人間性」に溢れる若者の育成は、今の難しい社会環境の中では決して見過ごしてはならない大切な使命だと感じます。そのあり方は、2005年に始まった私の≪心のコンサート・シリーズ≫の趣旨と重なり、一緒に手をつなぐ仲間の輪が今ひとつ広がるようで嬉しい思いがしています。では4月23日(日曜)にお目にかかれますことを楽しみに!!!

大津 純子

2023年3月吉日

追伸:コロナ規制の撤廃が発表されたものの罹患は未だ続いています。どうぞ体調にご留意くださいますように! 会場にはアルコール消毒液を設置し、また、ご自身のご判断に委ねさせていただきますが、どうぞマスクもご着用くださいませ。まだ不安定な状況ですので大変残念ですが終演後のレセプションは今回もお休みとなります。でも代わりに前回同様ちょっとお洒落なサプライズを用意していますのでご期待くださいね!

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.30
大津純子 心のコンサート その30 <春の喜び 〜 Songs for Spring >(続編)

日時:2023年4月23日(日)開演15:30(開場15:00)
場所:代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)
入場料:一般5,000円 高校生以下 半額

演奏:大津純子・ヴァイオリン  鷲宮美幸・ピアノ

<プログラム>

* * F. メンデルスゾーン(1809〜1847):無言歌集より『春の歌』
Felix Mendelssohn (1809-1847): Spring Song from

* F. シューベルト (1797〜1828):
Franz Schubert (1797-1828):

•水によせて歌う Op.72 D.774
Auf dem Wasser zu singen Op.72 D.774

•セレナーデ : 歌曲集『白鳥の歌』より D.957 (M.エルマン編曲)
Ständchen (Serenade) from D.957 (arr.by M. Elman)

* * F. シューベルト(1797〜1828): 幻想曲ハ長調 D.934 Op.159
Franz Schubert (1797-1828): Fantasy C major D.934 Op.159

* W. R. ワーグナー (1813〜1883): 小品集より『ロマンス』
W. Richard Wagner (1813-1883): Romanze from

* * E. エルガー(1857〜1934): 『気まぐれ屋さん』Op.17
Edward Elgar (1857-1934): La Capricieuse Op.17

協賛:株式会社ICMG, Do Good Associates,合資会社 大和川酒造店,ヒノキ新薬株式会社
協力:株式会社 小田原 鈴廣, 甲府ワインズ新富屋, NPOえこお, 株式会社 Dia-cubed
主催:大津純子室内楽実行委員会

今回のコンサートのチラシは、下記を御覧ください。
チラシ表面
チラシ裏面

お申込み・お問合せ:Tel&Fax: 03-3486-8740
Internet 申込み: http://www.junko002.com/
*Faxご利用の場合は、裏面の申込書をお使いください。

心のコンサート29 ご来場ありがとうございました。

まぁ、なんと長い年月が流れてしまったことでしょう!
<心のコンサート・その29>は5回もの順延を経て、ようやく皆さまとの再会が叶いました。ただただ心踊る喜びでいっぱいです・・・
※今回のコンサートのプログラムは、下記を御覧ください。
プログラム表面
プログラム裏面

思いもかけなかったコロナ禍の出現は否応無しに人々に大きな不安をもたらし、日々の営みや社会そして世界の動きに未だ大きな影響を及ぼしています。多くの悲しみにも遭遇しましたけれど、そこに留まるのではなく未来に向けて“希望”や“夢”を育んでいかなくてはと感じます。そのエネルギーを生み出していくにはどうしたらいいのか・・・一人ひとりが取り組んでいけることは何?・・・そんな課題を私たちは現在抱えているような思いがしていします。

プログラムの中心に添えた作曲家はフランツ・シューベルト(1797~1828)。
“愛を歌うと悲しみになり、悲しみを歌うと愛になる”と形容されるように、彼の音楽は優しさと愛に満ち溢れています。

若いエネルギーと彼独自の優美さに満ちたヴァイオリン・ソナタ イ長調(グランド・デュオ)は20歳の時の作品。ウィーンに生まれたシューベルトは僅か31歳で短い生涯を閉じましたが、遺された作品は数多く、特に歌曲の数は膨大です。プログラムのオープニングには誰もが心惹かれる美しい歌曲アヴェ・マリアを取り上げました。この曲は言わば彼の晩年(1825年)の作品ですが、その歌詞はスコットランドの詩人・小説家、ウォルター・スコットの『湖上の麗人』という抒情詩からとられたもの。王に追われる身になった主人公エレンが自分の辛い気持ちをマリアさまに切々と訴え、祈ります。コンサートを開催できないでいた3年間には様々なことがありました。悲しいけれどお別れしなくてはならなかった私の大切な人たちに手向ける気持ちもこめさせていただきました。

シューベルトに続くのは珠玉の名曲小品の数々です。一つひとつの作品に浸り、夢や喜び、希望を見出していただけたら幸せです。

シリーズの再開を強く願ってくださる励ましのお言葉に勇気をいただき、今一歩前進することができました。皆さまの温かいお心遣いに心より御礼申し上げます。
また、スタッフとして支えてくれました私の友人や私の家族たち・・・彼らの力添えには感謝あるのみです。

大津 純子
2022年10月23日

心のコンサートその29

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.29
Late Afternoon Concert:Songs in the Fall
午後のコンサート(前編) 〜 “秋に歌う”

チケット申込<心のコンサートその29>

すっかりご無沙汰いたしております。ご無事にお過ごしでいらっしゃいますか?とてつもないスピードで社会が変化していく今、私たち人類が大切にしていかなくてはならないものは何だろうか・・・そんなことを考えつつ この手紙を認めています。

コロナに翻弄されて5回もの延期を余儀なくされていた<心のコンサート その29>ですが、来る10月23日(日曜)に開催する決意をいたしました。
実は今回の開催について再び逡巡する思いはありましたが、大切な友人から「社会が不安定なこんな時こそ身近に文化・音楽の存在が大切。私たちに純子さんの音楽に触れる喜びを再び与えて下さい・・・」というお手紙を頂いたことが私の迷う心を吹っ切ってくれました。“音楽家”としての『使命』について改めて考える機会を頂けたことに感謝の思いでいます。まだまだ予断は許されない状況ですから出来得る限りの工夫をしながら取り組んでまいります。

工夫の一環として、お客さまの”足”の安全性(明るい時間帯の移動)を考えて開演は午後3時半から、公演時間を約1時間に短縮します。当初予定していたメインとなる曲目を2回に振り分け、今回10月23日(日曜)を<前編>、そして来春4月23日(日曜)に<後編>を開催します。両コンサートとも会場は代官山ヒルサイドプラザです。ヒルサイドプラザは地下にありますが、大変ありがたいことに外からの空気を取り入れ外に排出する『循環型空調機』が使用されています。

現時点では10月23日(日曜)のコンサートでは(現在のコロナによる社会的状況を鑑み)公演後の懇親会はいたしません。この懇親会はお客さまと出演者を繋ぐ素晴らしい交流の場ですので大変残念なのですが、無理は禁物、ですね。ただ、代わりに素敵なサプライズを考えていますので楽しみにしていてくださいませ。

漸く皆様にお会いし演奏を聴いていただけますことは大きな喜びです。でもご体調を第一に、決してご無理なさらないでくださいませ。当日はマスク着用、手指消毒へのご協力、また、会場での密を避けるため、もしよろしければ事前の“振込み申し込み”をご利用いただけますと大変ありがたく存じます。よろしくお願い申し上げます。

今日は9月11日。21年前のこの日、ニューヨークの貿易センタービルがテロ攻撃され、以来世界がすっかり変わったと感じています。難しい現状ですが、素晴らしい音楽が私たちに希望を届けてくれることと信じています。皆様どうぞご自愛くださいませ。

  ニューヨークより        
大津 純子
2022年9月

Junko’s Heart to Heart Concert No. 29
大津 純子 心のコンサート その29〜 ≪Late Afternoon Concert:Songs in the Fall 午後のコンサート(前編) 〜 “秋に歌う”≫

2022年10月23日(日曜)
開演15:30(開場15:00)
代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)
一般 5,000円(高校生以下半額)

出演:大津 純子・ヴァイオリン 鷲宮 美幸・ピアノ お話ゲスト・千葉 真知子(料理研究家)

*F. シューベルト: アヴェ・マリア (エレンの歌より)
F. Schubert (1797~1828): Ave Maria (Ellens Gesang 3 Op.52-6. D.839)

*F. シューベルト: ヴァイオリン・ソナタ イ長調(グランド・デュオ)
 F. Schubert (1797~1828): Sonata for Violin and Piano (Grand Duo) Op.162, D.574

<お話> 千葉 真知子さん 料理研究家/『食べるクラシック』著者:

“音楽家たちの食の旅・その1 〜 シューベルトお気に入りの料理は?”

*H. ヴィラ=ロボス:黒鳥(黒い白鳥)の歌(1917)
H. Villa-Lobos (1887~1959): The Song of Black Swan (1917)

*A. グラズノフ:グランド・アダージョ(バレエ『ライモンダ』Op.57より)
 A. Glazunov (1865~1936): Grand Adagio from Raymonda (Ballet ) Op.57

*A. ドヴォルザーク : 母の教えたまえし歌(ジプシーの歌 Op.55-4/ F.クライスラー編)
A. Dvorák (1841~1904)/F. Kreisler: Songs my Mother Taught Me (Gipsy Song) Op.55-4

*M. de ファリャ:スペイン舞曲(オペラ『はかない人生』より/ F. クライスラー編)
 M. de Falla (1876~1946)/ F. Kreisler: Danse Espagnole from Opera “La Vida Breve”

協賛:株式会社ICMG, Do Good Associates,合資会社 大和川酒造店,ヒノキ新薬株式会社
協力:株式会社 小田原 鈴廣, 甲府ワインズ新富屋, NPOえこお, 株式会社 Dia-cubed
主催:大津純子室内楽実行委員会

今回のコンサートのチラシは、下記を御覧ください。
チラシ表面
チラシ裏面

お申込み・お問合せ:Tel&Fax: 03-3486-8740
Internet 申込み: http://www.junko002.com/
*Faxご利用の場合は、裏面の申込書をお使いください。

2022年4月23日延期のご報告

すっかりご無沙汰いたしております。皆さま お変わりなくお過ごしですか?
1月初旬から2月にかけてコンサート準備に翻弄されてしまい、新年のご挨拶もせずに申し訳ありません。

又もや残念なご報告です。来る4月23日の<心のコンサート>は今一度、秋10月23日(日)に延期 することにいたしました。コロナ状況は落ち着きかけたように見えたものの、オミクロンから発生した変種の出現で、ワクチン接種如何に拘わらず感染した人たちが私の周りでも何人も出ているのが現況です。秋まで待てば問題は無くなるとは思いませんが、少しは何か新しい道が開かれてくるかもしれない、と先を明るく捉えることにしました。正直、あまり延期を繰り返すと「ピーターとオオカミ」のお話みたいになりそう・・・チラッと そんな思いも過ったのですが、お出かけくださる皆さまのリスクを避ける事が何よりも大切、と心を定めました。改めて今一度のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。


コンサート前に掲載されたパームビーチ・ポスト紙の記事
2021 1-6 Palm Beach Post – Canción Passion, Sorrows, and Inspiration

フロリダ州ボカ・ラトン市で開催されたコンサートのチラシ:ヴィオリストはイスラエルから飛来しての共演

フロリダ・アトランティック大学のコンサート案内

コロナ“巣ごもり”(笑)で元気をなくしているのでは・・・とご心配下さっているかも知れませんね。感染対策で不自由はありましたが、昨年8月以来室内楽やソプラノ歌手とのレコーディングなど徐々に演奏活動を再開しています。今年1月、フロリダの美術館からの依頼で企画を担当したコンサートは お陰様で大好評でした。折しもオミクロン株の脅威が非常に高まり緊張感いっぱいでしたが、美術館側の徹底したコロナ対策と開催に向ける強い熱意に煽られるかのように何と演奏会数日前にはチケット完売、という信じ難く、驚くような展開となりました。すべて多くの方々のご協力とお力添えの賜物と感謝の念でいっぱいです。同美術館からは来シーズン再度の企画依頼のお言葉をいただいて張り切っています!

コロナの心配はさておき、ウクライナ侵攻戦争の残虐性、悲劇を思うと辛く、悲しさで胸が張り裂けそうです。暴挙、惨事が目前で繰り広げられているのにも拘わらず、どの国も直接彼らを救うことができない世界の(政治的)現実に直面し愕然としています。
状況はますます悪化の道を辿る様相に ため息しか出ません。
権力と私欲の虜となり人々を支配してきた独裁者たちの歴史は繰り返され、卑劣で凶暴な争いは限りなく続きます。ウクライナのみでなく、世界には同じような危険に晒されている国々は点在し、日本も安穏としていられない問題を抱えていますね。どうしたら人間は自分以外の「命」に優しくなれるのか?人間がバランスのとれた精神性を取り戻すためには何が必要なのか・・・そんなことを考えるこの頃です。音楽が人々の心をひとつにし、明るい灯火となることを信じて微々たる力ながら前進していきたいと思っています。

アメリカは「コロナ克服」したかのように、マスクをする人たちは今ほとんどいません。
皆、心が浮ついていますが、個人的には まだまだ気を許せないと思っているので あくまでも(不思議そうな顔で見られますが・・・笑)公共の場に行く時はマスクを手放しません!

少し明るい話題のご報告です。母が1月2日に「白寿」を無事に迎えました。
お陰様で(様々な問題を乗り越えて)元気にしています。丸二年半まったく帰国できず日本に居る母や家族に会えないのはとても淋しいのですが、時折、兄のお陰で Zoom にて母の顔を見て話が出来るのは本当にありがたく嬉しいです。
現代のインターネット技術の発展には簡単に付いて行けない私なのですが、時代の恩恵を受けられる現状に感服しています(苦笑)。母の事は兄夫婦に頼り切りですが、母が自立心を失わないようにしつつ、でも大切に接してくれていることに感謝の念でいます。

地球が破壊されてしまわないうちに(それは本当に困る・・・)又ご一緒出来ますように!!
今後とも よろしくご指導、ご支援のほど お願い申し上げます。
どうぞご自愛くださいますよう・・・

大津純子

アメリカの地より

2022年4月20日