ROSES AT TWILIGHT Concert 2023 のご案内

Dear Friends,

 

It is with great pleasure that we invite you to:

 

🌹 ROSES AT TWILIGHT Concert 2023 🌹

Eternal Love: Its Joys and Sorrows

TUESDAY, AUGUST 29 AT 6:30 PM

 

THE BASILICA PARISH OF THE SACRED HEARTS OF JESUS AND MARY

168 HILL STREET, SOUTHAMPTON

FREE TO THE PUBLIC

 

This year’s Roses at Twilight concert is a bright and uplifting evening of solo violin and piano repertoire performed by the splendid duo: internationally acclaimed violinist Junko Ohtsu and brilliant pianist Dan Franklin Smith.

 

This vibrant, one hour program includes all-time favorites including Edward Elgar’s Salt d’Amour, Fritz Kreisler’s Love’s Joy and Love’s SorrowsMeditation from the opera “Thaïs” by Jules Massenet, La Campanella by Niccolò Paganini and others.

 

“Superior performance”; “Rhapsodic and delicate coloration” – NY Times

 

 

This free concert is a collaboration between the Southampton Cultural Center https://www.scc-arts.org/ and the Basilica Parish of the Sacred Hearts of Jesus and Mary https://www.shjmbasilica.org/ Donations to either or both of these worthy institutions would be greatly appreciated.

 

With love and best wishes,

 

Sarah Moulton Faux & Junko Ohtsu: Founders of Summer Roses Series

心のコンサート その30 *ご来場ありがとうございました*

『心のコンサート その30』開催は4月23日(日)でしたのに、お礼状を認めている今日は何と7月4日(火)です!すっかりご無沙汰を重ねてしまい申し訳ありません。

因みに本日はアメリカ独立記念日。夕方からの激しい雨も収束し、アメリカ各地では恒例の花火大会で盛り上がっています(もっとも私の花火見物はもっぱらCNNの実況中継です)。ワシントンD.C.から中継された花火は、アメリカ空軍音楽隊と合唱による<1812 序曲>(The Year 1812, Solomon Overture, Op.49が正式曲名)の演奏に伴われ、とても壮大で華麗な花火でした。因みにこの曲、1812年ナポレオン率いるフランス軍がロシア侵略を試みた折、その防御に成功した記念としてチャイコフスキーが1880年に作曲し、1882年にモスクワで初演されたもの。なにせ大砲やベル、そしてブラス楽器によるファンファーレがド派手(笑)で、アメリカ独立記念の定番曲となっているのですが、現在起きているロシアによるウクライナ侵略戦争のことを思うと何やら納得いかない思いを持つのは私だけでしょうか・・・。

ニューヨーク(マンハッタンのEast River)で繰り広げられた花火ショーのは、もちろんフランク・シナトラの<New York, New York>がトリでした。政治的には見事に二つに分断されたアメリカ社会ですが、こういったお祭りの時には人々がひとつに集うのですね。いつもこういった高揚感を互いに分け合ってくれたらどんなにか良い社会が作れることか、とつくづく思ってしまいます(ため息)。

すっかり話が外れてしまいましたが、今回はコンサートに先駆けて諸用が重なったことが影響して前準備開始が出遅れ、チラシが出来上がったのが1ヶ月前(!)というギリギリの出航でした。それにも拘らず “楽しみに待っていましたよ”と温かいお言葉をお届けくださり、ご出席いただけましたことに心より御礼申し上げます。実はコンサート終了後直ぐにお礼状作成に取り掛かったのです。でもアメリカへの移動や自分の体調が今ひとつ優れないままに文面完結までに2ヶ月以上経ってしまいました。

今回のプログラムは昨年秋に催した<秋に歌う>コンサート(その29)の続編としてフランツ・シューベルトの作品を中心とした企画でした。昔から彼の音楽は大好きでしたけれど、その生涯を知れば知るほど一つひとつの作品に秘められた彼の心のあり方により一層強く惹かれるようになりました。ヴァイオリンを通して 彼の思いを多くの皆様に伝えさせて頂きたいと ますます感じているこの頃です。彼のどの作品も素晴らしいけれど、「歌曲の王」と称えられるように700曲以上もある歌曲のなんと美しいこと!!優しさと強さに裏打ちされた旋律、華麗に変遷していくハーモニーも格別で、“心にそっと触れるよう”な音楽ですのに、でもそのように何気なく、自然な音楽の流れとして表現するのは正直とっても難しいのです。それだけに全てがうまく噛み合った時の喜びは一入です。演奏後、お客様とお話しすることができましたが、“シューベルトの音楽の美しさは特別・・・心に染み入って来て涙がでました”とおっしゃる方々が沢山いらして本当に嬉しくなりました。また、ある方はアンコールに演奏した歌曲<セレナーデ>に関する素敵な感想をお葉書に認めて送ってくださいました。

<セレナーデ>を聴かれて、昭和8年に制作された映画『未完成交響曲』のことを想い出し、DVDを引っ張り出して主演していたマルタ・エッゲルト(ハンガリー出身の女優で歌手でもあった)を改めてご覧になられたそうです。お葉書には“古い映画には心の触れるものがありますね。ありがとう・・・”とお言葉が添えられていて、心がホンわりと温かくなりました。

ご参考までに、1933年(昭和8年)に製作されたこのオ―ストリア映画はフィクションではあるけれど交響曲『未完成』をテーマにしていたため、同交響曲を巷に大きく広めたそうです。映画の原題は歌曲<セレナーデ>の最初の歌詞からとられていて「秘めやかに流れる我が調べ」(Leise flehen meine Lieder)。少しばかり“あらすじ”を書いてしまうと、貴族の娘の家庭教師となったシューベルトは彼女と恋に落ちるが、貧しい作曲家との交際は親の妨害で成就せず、彼女は親の決めた人物と結婚することになる。その結婚式でピアノを演奏したシューベルトは、未完成の曲の譜面に「我が恋実ることは叶わず、この曲もまた未完成なり」と記す・・・

ふ〜む、本当に昔の映画にはロマンと そこに漂う何か(これが大事!)が溢れていて私も心惹かれます。現代のようなスピード感はないかもしれませんが、作り手が観客の立場に立ち、ひとつひとつ丁寧に大切に作り上げているのを感じるのです。もし機会がおありでしたら是非ご覧になってくださいませ!

さて、前述の映画『未完成交響曲』の中で描かれているように、シューベルトの人生は多くの(彼の音楽に魅了された)友人たちに囲まれていましたが、社会的な成功を享受出来たわけではありません。とても大人しくて優しく、自分を売り込むことのできない性分だったため、Schubertiade (シューベルティアーデ)という、彼の才能に心酔し出世の道を切り開いてあげたいと願う素晴らしい仲間たちに(金銭的にも)助けられながらの厳しい人生でした。すべての苦悩は喜びと共に自身の作品の中に昇華させていたのですね・・・というわけで、今しばらくは私のシューベルトを追い求める旅にお付き合いいただくことになるかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。

只今次回の10月22日(日)「心のコンサート その31」の曲目を選考中です。

楽しんでいただけるプログラムを企画いたしますので是非またお出かけくださいませ!

大変長くなりました。暑い、暑い夏の本番はこれからですね。どうぞ皆様ご自愛くださいますよう、そして今秋10月の再会を心待ちにしています。

 

大津 純子

ニューヨーク郊外にて

2023年7月4日