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大 津 純 子 おおつ・じゅんこ(ヴァイオリニスト)

東京芸術大学、米国ジュリアード音楽院卒業。同音楽院在学中にジュネス・ミュージカル・インターナショナル 及び、カーネギー・ホール両者による招待にてニューヨーク・デビュー。ニューヨーク・タイムズ紙上、“卓越した演奏”“将来を大きく期待される演奏家”との高い評価を受け、以後、本格的な米国内外での演奏活動を開始。

セントルイス交響楽団、シモン・ボリバル・ヴェネズエラ国立オーケストラ他との協演、リサイタル・プログラム:<The Artistry of Junko Ohtsu>は、パブリックTVネットワークにて全米40都市以上に放映、米国各地でのラジオ放送出演も数多い。ロックフェラー三世財団より2年間に亘り特別グラント受賞。国際交流基金派遣にて ロシア、チェコ、オーストラリア、ベトナム、フィリピン、中南米諸国にて公演し絶賛される。

『ヴァイオリンの詩~ベル・エポック』、スペイン音楽選集『マラゲーニャ』(各・日本フォンテック)『Prelude to a Kiss』(BAJ Records)などCD5枚をリリース。 『マラゲーニャ』収録曲のE.グラナドス:ヴァイオリン・ソナタは、“素晴らしい録音・・・”(音楽評論家・諸石幸生氏)と評価高い本邦初録音となる。また、アメリカ女流音楽家と構成するEcco Trio(ピアノ・トリオ)によるアルバム『アメリカ』は<レコード芸術>誌「室内楽準推薦盤」に選出された。2011年2月、東北民謡集DVD『あいの風 ~ Wind from Northeast』をプロデュース・リリース(この収益全額は東日本大震災復興のために寄付)。その意想外な企画と、ヴァイオリンによる津軽・南部地方の民謡(編曲)演奏の新鮮なアプローチは称賛の的となる。2014年、2016年とアメリカ・オレゴン州ポートランド市で開催された『東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート』(主催:NPO法人 From Portland wit Love Inc.)に招かれ、プログラム曲目の選定と構成、そして演奏を担当した。

2002年、『Good Old Days』~ アメリカの<素敵な時代>室内楽シリーズ を企画・プロデュース。日本のクラシック音楽シーンの盲点であった“知られざるアメリカ”にスポットをあてた文化度の高い企画として各界の注目を浴びる。2004~2011年、イラストレーター・和田誠、ジャズピアニスト・佐藤允彦両氏と共に≪Junko and the Night and the Music≫シリーズを開催。3人の異なるバックグラウンドを生かしたユニークな企画は好評を博する。

2012年、≪純子の音楽ミニ・キャラバン≫を開始。日本各地の幼稚園・小学校・中学校、そしてアメリカに於ける日本語補習校(小学生・中学生対象)などを訪問して生の音楽演奏に触れる楽しみを伝える活動を継続している。東京・代官山ヒルサイドプラザにて年2回開催の≪心のコンサート・シリーズ≫は2015年に10周年を迎えた。2000年より毎秋、国立情報学研究所主催による≪軽井沢土曜懇話会≫(情報工学における権威、故・猪瀬博氏開設)に招かれてレクチャー・コンサートを行っている。現在、執筆・講演の分野にも活動の場を広げている。