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心のコンサート27 ご来場ありがとうございました!

ご無沙汰しています。お変わりありませんか?なんと気付いたら梅雨入り宣言が出てしまいました!!オドロキ・・・

4月から5月にかけては日本にとって大きな転換の時でしたね。ちょうど日本に滞在していたので、色々な新しい体験が出来たことは幸運でした。新天皇陛下・新皇后陛下とともに『令和』の時代に、日本が良い形で発展して行けたら嬉しいですよね。ただ、世界中の政治・経済・自然環境の変化激しい今、これからの私たちはどのように進んで行くべきなのか・・・色々と考えさせられます。

さて、先日はお忙しい中、<心のコンサート・その27>にご来場くださりありがとうございました。すっかり御礼が遅くなり申し訳ありません。いつものように本当に多くのお客様がご来場くださり とても幸せでした。感謝申し上げます。

今回はドヴォルザーク作品23とロベルト・シューマン作品47という二曲のピアノ四重奏曲名作を、米国フロリダ州ボカ・ラトンから来日した友人ピアニストのイリーナ、そしてヴィオリスト・森口恭子さん、チェリスト・渡部玄一さんという素晴らしい音楽家たちと一緒に熱のこもる演奏ができて幸せでした。

ドヴォルザークのピアノ四重奏曲では、華やかな第2番作品87の方が第一番より圧倒的に人気があって、第1番作品23はどちらかというと地味な印象を持たれています。でもスラヴ的な色彩が濃厚な第1番は彼の若いエネルギーと歌心がすごく魅力的!第2楽章の変奏曲の根底に流れる、独特の深い哀しみにゾクゾクします。こういう音楽性ってやっぱり彼らスラヴ人の長い歴史に根ざしているのかもしれませんね。因に、「スラヴ人」というのは、中欧・東欧に住み、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派に属する言語を話す「諸民族集団」なのだそうで、ひとつの民族を指すのではなくて言語学的な分類にすぎない(ウィキペディアより)とのこと。しかし彼らの歴史を紐解いてみると かなり複雑で、その複雑さから生まれる心の葛藤のようなものが音楽に感じ取られるのではないかしら。

1842年はR. シューマンにとって『室内楽の年』と呼ばれるほど充実した一年で、あの有名なピアノ五重奏曲作品44の完成後間もなくピアノ四重奏曲作品47が作曲され、そして幻想小曲集作品88(ヴァイオリン・チェロ・ピアノの編成)や作品41の1番から3番までの弦楽四重奏曲などが生み出されました。シューマンは1829年にハ短調のピアノ四重奏曲を作曲しましたが、ピアノパートが完結しないまま出版されませんでした。その眠っていた草稿が20世紀に入ってから発見され、現在は補筆版が出ているとのこと。

いずれにせよ作品47のピアノ四重奏曲は“クララのために書かれた”(おそらく殆どの作品がそうだと思うけれど!笑)こともあり、第3楽章 Andante cantabile アンダンテ・カンタービレは『子どもの情景』作品15にある『トロイメライ』の<夢の世界>が浮かび、だから友人 Wei-En Hsu (ウェイ=エン・シュ。何度も このシリーズに出演しています!)に頼んで、アンコールとしてピアノ四重奏のために編曲してもらいました。とても素敵な仕上がりとなり大満足でした!Wei-En ありがとう!!

作家、篠田節子さんはアマチュア・チェリストとして室内楽をご友人たちと楽しんでおられ、クラシック音楽に関する知識も とても豊富でいらっしゃいます。最初の予定では私がインタヴュアーとして彼女に色々とお話を伺うはずでしたのに、いつの間にか立場が逆転!(苦笑)彼女からいただくかなり突っ込んだ質問に受け答えする運びとなりました。でも大変楽しい対話となり、お客様もお喜びだったご様子です。

おかげさまで今回も皆さまに喜んで頂けるコンサートとなりました。ありがとうございます!!

次回は10月27日(日)午後5時半からとなります。素敵な企画を考えています!是非お出掛け下さいませ。

またお会い出来ますことを心待ちにして!!

 

ご来場ありがとうございました!

お陰様で とても素晴らしいお天気に恵まれ、第25回目のコンサートが無事終了いたしました。お忙しい中、多くの皆さまがご出席下さいましたことに心より御礼申し上げます。

今回は熊本地震の発生から ちょうど丸二年の節目に当たり、熊本県菊池市市長、江頭 実氏のお話へのお客様の関心は大変高かったように見受けられました。被災後、市長のポジティブなエネルギーの下、菊池市民の皆さまが一丸となり、どのようにボランティアの方々の協力を得ながら復興に向けての努力を続けておられるのか、数多くの写真と映像を駆使してのご説明は感銘深く、また映像を拝見して気付いたのですが、菊池市には沢山の子供たちが生き生きと目を輝かせているのです。 自然環境に恵まれた美しい土地が人びとを優しく大きく育てているのではないかな、という強い印象を受けました。そして大きく傷ついたものの、今蘇りつつある菊池市の姿は本当に嬉しい限りです。まだまだご苦労は大くあるようです。今後とも 多くの皆さまの お心ある応援をよろしくお願い申し上げます!

実は今回のプログラム選曲には とても心配りをしました。サン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ第一番とラフマニノフのピアノ三重奏曲第一番『悲しみのトリオ』は以前から取り上げてみたいと思っていたのですが、この2曲にはどんな作品を併せたらバランスの良いプログラムが出来るかしら・・・と結構悩んだのです。

その時に閃いたのが、私が大好きなオペラのアリア<Mon coeur s’ouvre à ta voix(あなたの声に わが心は開く)>(サン=サーンスのオペラ『サムソンとデリラ』より)をヴァイオリンで弾くこと。オペラのヒロインはソプラノ歌手というのが一般ですが、このオペラではメゾ・ソプラノが主役(因にカルメンもそうですね!)。往年の名メゾ・ソプラノ歌手、マリリン・ホーンのうたいぶりが素晴らしくて、心を揺り動かされます。有難いことに、オペラの指揮や歌手たちの指導者として活躍しているウェイ・エンが今回の共演者で、彼は作曲・編曲にも優れた才能があるのです。早速ヴァイオリンのためにアレンジしてくれるように頼みました。そしてそこから、今回のタイトル《Mon coeur =こころ》が確定したのです。また、折角、渡部 玄一さんという素敵なチェリストに出演して頂くのだから・・・と、ラフマニノフの『ヴォカリーズ』(言葉を使わずに母音だけで唄われる歌曲)をピアノ三重奏用に編曲することをウェイ・エンに依頼し、アンコールとして演奏することが出来ました。お客様からの反応も大変良く、楽しんで頂けるコンサートが実現できたことに感謝の念でいます。

次回(10月28日・日曜日)もよろしくお願い申し上げますね!!

 

 

 

コンサートの御礼

急に寒くなりましたね。秋が深まる・・・というより冬の訪れが急速に速まってきたような気がします。お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

台風22号の思いがけない襲来で最悪のお天気だったにも拘わらず、10月29日は代官山コンサートにお運び下さり本当にありがとうございました。お足元の悪い中、多くの皆さまにご出席頂き、感謝感激いたしております。心より御礼申し上げます。

「心のコンサート」で毎回お会いする懐かしいお顔・・・そして初めてお見え下さり、そこから新しいご縁が生まれて行くことの喜び・・・音楽が人と人の心を繋いでくれることに大きな幸せを感じています。

次回は2018年4月21日(土)です。心新たに、楽しんで頂けるプログラムに挑戦します!是非ご友人や ご家族をお誘い下さり、お出掛け下さいませ!!

再会を心待ちにして・・・

大津 純子