心のコンサートその33

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.33
《音楽逍遥》<テーマはパリ! 第2弾>
“Great admirers of Pauline Garcia-Viardot”
〜 19世紀芸術界のマドンナ、ポリーヌ G・ヴィアルドの崇拝者たち

チケット申込<心のコンサートその33>

早くも9月となりましたが、相変わらず猛暑は続いていると聞き及びます。
皆様にはつつがなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

“地球温暖化”と言っても、あまりの異常気象続きで、立て続けに起きる震災、台風による犠牲者・被災者の皆様には心よりのお見舞いと祈りを捧げさせていただきます。辛いことは沢山ありますが、音楽を通して希望に向かうエネルギーを作り出せたらと願っています。

4月に催した<テーマはパリ!>は お陰様で大好評でした。そのパート2を来たる10月20日(日曜)午後3時半開演(午後3時開場)より代官山ヒルサイドプラザにて開催いたします。(素敵なチラシを作成していただき感謝でいっぱいです!)

この度も19世紀ベル・エポックの時代が舞台ですが、当時の芸術界の“マドンナ”と賛嘆され、ヨーロッパ各国の芸術家たちを魅了してやまなかったポリーヌ・ガルシア=ヴィアルドという女性の存在をご紹介しなくては、その時代のパリについて語ることは出来ません。女性が社会的に活躍するにはサポートが少なかったにも拘らず、彼女の活動の幅は想像の域を遥かに超えます。また、なんと驚くなかれ!6オクターブの声域(4オクターブでも大変なのに!)でアルトからソプラノまで歌えてしまう彼女の歌声はもちろんのこと、その音楽性、知性や人間性などは偉大な芸術家たちを虜にしてしまいました。

オペラ歌手、また、ピアニスト・作曲家としても大活躍していたのに何故今まで知られなかったの?・・・との疑問が湧きますよね。実は、19世紀には女性作曲家の作品が出版されることが殆どなかったのだとか。やっと近年になって彼女の伝記や作品が相次いで出版され、その天才ぶり、当時の著名な音楽家たちや文学者・文豪たちとの交友、芸術的な関わりなどが分かってきました。例えば、リスト、シューマン夫妻、ショパン、グノー、ブラームス、サンサーンス、フォーレ、チャイコフスキー、また彼女と親しく交際し、互いに影響を与え合った文学者ジョルジュ・サンド、ツルゲーネフなどなど、名前をあげたらキリがないほどです。今回のプログラムでは、彼女と関わりのあった作曲家たちの作品をご紹介することで、彼女の偉業、天才ぶりを垣間見、楽しんでいただければと思います。

ぜひご友人もお誘いくださり、ご出席いただけたら幸せです。
残暑厳しき折どうぞご自愛くださいませ。

ニューヨークにて 大津 純子
2024年9月吉日