
秋を飛び越え、まるで冬の気候となりました。そして2025年も何とあと1ヶ月余を残すのみ!
何たるスピードで時間が過ぎ去っていくのでしょう・・・1日1日を大切にしていかなくてはならない思いに駆られています。お元気いらっしゃいますか?
先日はお忙しい中<心のコンサート35>にご来場くださり ありがとうございました。
今回はロベルトとクララ・シューマン、そして彼らに見出されたヨハネス・ブラームス、そして同時代に活躍していたカミーユ・サン=サーンス、フランツ・リストらの作品をご紹介させて頂きました。
19世紀はロマン主義の黄金時代。音楽が情熱と自らの考えや感情を深く省みる“魂の声”に満ち、心と魂に響く“真実”を探し求めていた時代と言えるでしょう。

その中心に立っていたのが、フランツ・リスト、フレデリック・ショパン、ロベルト・シューマン、クララ・シューマン、そしてヨハネス・ブラームス、カミーユ・サン=サーンスという偉大な音楽家たちでした。彼らの人生と感情は深く絡み合っており、言葉では語り尽くせないほどの“互いへの敬意と愛情”を保ちながら、それぞれの創作活動に深い影響を及ぼしていました。芸術と感情がいかに切り離せないものであるかを示してくれているように思います。 今回のプログラムを通し、そんな彼らの世界を僅かながらにでもご紹介できていたら嬉しく思います。

お客様から「ロベルトと妻クララ・シューマンの強い絆、そしてブラームスとの深い友情を夫婦で体感することが出来て、とても幸せな気持ちになりました・・・」との感想を頂き、こちらも幸せな気分になりました(笑)。また、当日配布のプログラム挨拶文に書かせて頂いた“人としての尊厳”という拙い一文に共感してくださり、「芸術や文化を大切な人たちと分かち合うことで、平和な世界に向け、世代を超えて繋いでいくのは私たち自身なのだと改めて感じました・・・」というお言葉に、皆で心を合わせて歩んで行くことが今の難しい社会状況を乗り越える“力”となるのでは、という明るい希望も生まれて参りました。ありがとうございます!!これからも素晴らしい作品にこめられた作曲家たちの心のメッセージをお届けできるように頑張ります!!引き続き励ましとご支援をよろしくお願い申し上げます。

次回<心のコンサート36>は来年4月19日(日曜日)となります。会場はこれまで通り代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)です。皆様に喜んで頂けます素敵なプログラム企画案を練っております。どうぞお楽しみに お待ちくださいませ!

少し早いですが、お元気で素晴らしい新年をお迎えくださいませ。
大津 純子