2024年10月26日国立情報学研究所軽井沢セミナーハウス土曜懇話会

コロナ禍のため、土曜懇話会におけるレクチャーコンサートは長らく中止されていたのですが、漸く今年5年ぶりにお客様をお迎えしての開催が叶いました。

中止後最初の試みでしたので、慎重に人数制限(40名)が設けられていましたが、有難いことにお申し込みが増え続けたため55名まで受け付けされたとのお話でした。感謝です。

 

コンサート開始時にMCの方(国立情報学研究所の先生!)が演奏者を紹介してくださいましたが、その時に「大津純子さんには この土曜懇話会初回より毎年演奏会の依頼をさせていただいていますが、今回で第23回目の出演となります・・・」とのお言葉に、私自身、唖然!!

耳を疑いました(苦笑)。でも本当にありがたいことですね。長年にわたり私のコンサートのために東京や他所からお出かけくださっている懐かしいお客さまのお顔を拝見できて本当に幸せでした。

 

軽井沢セミナーハウスでの土曜懇話会は、国立情報学研究所を開設され、初代所長であられた故・猪瀬 博先生が「文化を発信できる地を日本のこの軽井沢の地に築きたい」との熱い思いを持たれて開始された催しです。先生は情報工学を専門とされ、デジタル技術を応用して多方面の研究を続けられました。道路交通整備の基礎技術(信号機のコントロールなど)や大学間コンピューターネットワークの実現など情報処理分野で多くの業績を挙げられています。難しい学問に携われていらしたのですが、芸術分野にも造詣の深い、とてもお優しくて品格あふれる素敵なお人格でいらっしゃいました。21世紀の動乱の世界には無くてはならない大切な方でしたが、世紀の代わり目にご逝去されましたのは本当に残念で仕方がありません。先生が細部に亘ってこだわり、建てられたセミナーハウスは魂まで洗われるような静寂な素晴らしい空間です。

 

写真はコンサート終了後、共演していただいたピアニスト・鷲宮 美幸さんとの一枚です。

 

 

 

心のコンサート その33 *ご来場ありがとうございました*

急に寒くなりましたね。一番きれいな秋の季節が何処かにいってしまったようで、日本が誇る美しい『四季』が歪になってきているようです。春がとても短くなり、夏には異常な暑さと湿気が延々と続き、やっと秋がきて清々しい気候にホッとしかけていたら暑さがUターン。可哀想なことに変化の激しい気温に桜が狂い咲きしたり、なんと蝉がジ〜と鳴いていたとか!!蝉クンは地上に出てみたものの、お仲間は周りにおらず一匹で寂しかったのでは・・・と知人が話してくれました。この大切な地球を守るためには、私たちに恩恵を施してくれている自然界を守っていかなくてはなりません。一体いつになったら人類は謙虚になることができるのでしょうか。

さて、心のコンサートシリーズは今回で第33回目を無事終えることができました。ひとえに皆様のお心ある応援の賜物です。誠にありがとうございます。

コンサートにご出席くださいました方々には事の成り行きを直接お話しさせていただいたのですが、ここで改めてご報告申し上げます。実は10月20日のコンサート当日に予期しない出来事が起こりました。

早朝に目覚め、何となく母のことが気になり部屋の扉を開けましたら、そこに母が頭から血を出して倒れているのを発見しました。滑って転び床に右こめかみ上部を打った様子でかなりの出血がありました。

救急車で病院に運び、CTスキャンや精密検査の結果は「くも膜下出血」。打った傷口から出血があったこと、そして私の発見が早かったことなどが幸いしたようで、おかげさまで最悪の事態は避けることができました。

ただそんな状況でしたのでリハーサルも殆ど出来ないままに落ち着かない気持ちで本番に臨むことになりました。大きな作品(ガブリエル・フォーレのソナタ1番)の演奏は精神的に厳しく、お客さまに事情をお伝えし、申し訳なかったのですが予定プログラムの変更をいたしました。お客さま皆様は温かいご理解を示してくださり何とか無事にコンサートを終えることが出来て肩の荷がおりた思いです。今回演奏しなかったフォーレのソナタとマスネのエレジーの演奏は次回春のコンサート(2025年4月20日)にて実現いたしますとお約束いたしました。今回ご出席されなかった皆様も是非にご来場くださいませ。お会いできましたらとても嬉しく存じます。

母に関してはお陰様でその後も新しい出血は起きていないとのこと。早々に退院し、先日傷口の抜糸も済み、今は回復途上です。年齢が年齢ですので一時はどうなることか心配でしたので本当に有難いことと感謝の念でおります。お心をかけて頂き誠にありがとうございました。

それにしても人生、突如どんなことに遭遇するか分からないものですね。
一日一日を大切に生きていかなくてはとの思いを強くしています。

心のコンサートを33回まで継続することができましたのは、続けてご出席くださる常連のお客様たち、そして、新たにご参加くださいましたお客様皆さまの当シリーズに向ける温かい思い入れのお陰です。皆さまに励まされ、後押ししていただきながら持続させて頂けることには感謝の念でいっぱいになります。終演後のレセプションを開いてお客様との交流を図りたい思いでいっぱいですし、ゲストの方をお迎えしての対談も一日も早く再開できることを願っているのですが、コロナ感染は未だに増減を繰り返すため様子見の状態です。それでも、終演後にお客様たちと少しお話しする機会を持つことが出来、若い年代の聴衆方々のご参加も増えている状況を知り、とても勇気づけられます。

「誘われて初めて伺いましたがとても素晴らしく楽しいコンサートで、是非に次回も伺います」「セレクトして下さる曲目の数々が本当に素敵で心が浄化されるようでした。大津純子さんの心配りを感じます」「美しいメロディーに聴き入り時間が経つのを忘れ た・・・」 「お話が楽しく、演奏から伝わってくる大津さんのチャーミングなお人柄に魅了された」などなど、頂いた感想の数々を噛み締めながら、改めて音楽の持つ「包容力」の大きさに感じ入っております。

今回はポリーヌ・ヴィアルドと彼女の音楽にお詳しい音楽評論家、谷戸基岩先生がご出席くださり、終演後にポリーヌとサン=サーンス、そしてベルリオーズが絡む興味深 い逸話をご披露くださいました。奥様の小林みどり先生(知られざる女流作曲家たちやポリーヌ・ヴィアルドの研究で有 名)のポリーヌに関する新・著書をプレゼントして頂き、感激いたしました。

谷戸先生からは「貴女の演奏を聴きながら、やはりヴァイオリンにとっ てポルタメントはとても重要な、演奏者の自由裁量でなされるべきテクニックなのだと改めて思った・・それが貴女の演奏の艶に貢献しているのですね・・・」というお言葉を拝したことは大変な励みとなりました。今後とも真摯な思いで音楽と向き合い、研鑽を重ねてまいりますので どうぞよろしくお願い申し上げます。

「心のコンサートシリーズ」開始当初より長い年月に亘りスタッフとして協力・尽力してくれている友人たち全員が 心ひとつに開催準備に邁進してくれますことが毎回の成功の何よりの大きな力です。関係者皆様に心より感謝を捧げさせて頂きたいと思います。

次回2025年4月20日(日曜日)午後3時半に代官山ヒルサイドで又お目にかかりましょう!

寒さが増してまいります。どうぞご自愛くださり素晴らしい新年をお迎えくださいませ。

2024年11月24日 記

 

山梨県竜王にある「子どもの村小学校・中学校」から届いた感想文と写真

山梨県竜王に『南アルプス子どもの村小学校・中学校』という大変ユニークな学校があります。そちらに10月9日訪問演奏のため伺ってきました。

学校法人 きのくに子どもの村学園(本部は和歌山県だったかも?)が母体で、日本の方(どこか大きな会社の経営者?お名前失念🥲)が、英国の創始者の方にお会いしてその教育精神に感動し、日本に同じコンセプトの学校を開設されました。

最初は和歌山県1校だけでしたが九州や山梨など今は全国に5校あるそうで、間違えでなければ和歌山には高校も創設されています。最近長崎に(地元からの誘致があり)第2校目が創設され、廃校になってしまった学校の屋舎を使っているとか。

おそらく現在の日本の教育のあり方に疑問を持つ人たちが増えているのでしょうね。子どもの村学園はどんどん発展しているようで嬉しく思います。

教育の主導権を持つのは子どもたち。“先生”というものは存在せず、“子ども”を必要な時に支え、子どもたちの考えた研究(学習)目標・アイディアなどが上手く進行するようお手伝いをするのが”大人”と呼ばれる教職員たちです。大人たちは全員子どもたちが付けたニックネームで呼ばれています。日本の教育に欠けているといわれる子どもたちの「自主性」を育てることが一番の大きな学校方針で、自然の中(富士山がすぐそばに見える!)で子どもたちが伸び伸びと成長しています。

私の同校との関わりは、知人からぜひ一度子どもたちに演奏を聴かせてもらえないかとの打診があり、今回で(10年ぐらいの間に)3回目ですが、久しぶりに伺いました。最初に伺った時は小・中学併せて150名ぐらいでしたが今や250名ほどに子どもたちが増えています。

子どもたちで学習机や葡萄棚や渡り廊下の屋根を作ったり、自分たちで決めた様々な興味のある研究をコンピューター駆使で班ごとにやっています。とにかく子どもたちの目が輝いていて元気いっぱいで、ものすごいエネルギー!!素晴らしいです。中学を卒業すると一般の受験を通して高校、そして大学(かなりの名門校に)へ進み、留学するお子さんもいます。社会人としても大変立派な青年になっています。

元気な子供たちと本当に楽しい時間を過ごしました。

今回のイベント担当者でいらした“大人”(笑)の方が、子どもたちの感想文と演奏会での写真を送ってくださいましたのでぜひご覧くださいませ。

2024年11月8日記

 

大津純子さま

先日はコンサートを開催してくださり、ありがとうございました。バイオリン1台でこんなにすごいんだ!という声が小さい子たちからも聞こえてきました。その後、子ども達はトトロを口ずさんだりして余韻を楽しんでいます。また、コンサートには近隣の方も見られていて、学校に集まってみんなで楽しむ場がつくれたこと、本当に嬉しいです。ありがとうございます。一部ですが、子ども達からの感想と写真をお送りします。

 

<小学生>

・すごく楽しかったです。またきてほしいなと思います。ありがとう。音がすごくきれいだった。(小2・男子)
・バイオリンは、いろんなうたがあって、いっぱいうたをひいてくれて、そのあと星に願いをと、となりのトトロをひいてくれて、いっしょにうたいました。楽しかった。(小2・女子)
・バイオリンの音はきれいでした。(小3・女子)
・中国のたいこが一番良かった。(小3・男子)

<中学生>

俺はヴァイオリンの演奏を初めてみました。しらない曲もあったけど、面白かったです。眠くなりました。ラ・カンパネラを弾いててあんな難しい曲を弾けててすごいなと思いました。最後にとなりのトトロをみんなで歌いながら弾く場面があったんだけどみんな声がでかすぎてバイオリンの音が全く聞こえませんでした。(中2男子)

火曜日にまっきーの友達でバイオリニストの大津さんがバイオリンを弾きに来てくれた。バイオリンを生で聴いたことが無く今回が初めてだ。弾き方が跳ねているように見えるリズミカルな曲や、美しい曲もあった。あと弾くやつが長いのに1弦だけ音を出すのがカッコよかったし、ラ・カンパネラが最高だった。大津さん、いい演奏をありがとう!(中3男子)

初めてバイオリンの生演奏を聴いた。中国の太鼓や、ラ・カンパネラなど、テンションの上がる曲があり、みんなが盛り上がっていた。とても楽しかったし、感動した。 (中1男子)

ヴァイオリンの音色がとても素敵で聞いていてとても心地よかったです!とくに最初の愛の挨拶が1番好きでした。(中3女子)

知ってる曲がたくさんあり、しかも作曲者がどんな気もちで作曲したのかも話してくれて、すごく楽しかったです!ヴァイオリンの音も綺麗で癒されました。ありがとうございました!(中2女子)

バイオリンひとつでも、他の楽器の演奏が聞こえるように感じました。バイオリンの弦が羊の腸できているのが衝撃でした。小学生の時も今回も聞けて嬉しかったです!(中3女子)

先日はわざわざ子どもの村の学校までバイオリンの演奏をしに来てくださりありがとうございました。バイオリンはとても素敵な音色で音楽がもっと好きになりました。私もいつか大人になり仕事をするとき、どこかで音楽に触れていられるような仕事に就きたいです。最後の質問を受け付けていた時間にバイオリンを始めたきっかけはお母さんだと言っていましたが、きっかけはなんであれ楽しそうに楽器を奏でていた姿がとても素敵でした。大津純子さんが学校に来られて「子どもたちからパワーをもらった」と言ってくださったそうですが、私もとても、音楽に対する愛のパワーをもらいました!今後もぜひ大津さんのバイオリンを多くの人に届けて欲しいと思います。学校に来てくださり本当にありがとうございました。 (中2女子)

一曲目から耳にしたことがある音楽を演奏していただいたため、気持ちが入りやすく、ヴァイオリンの音色にうっとりとしました。さらにその後、中国の太鼓などの軽やかなリズムの曲では、ワクワクした気持ちになったとともについつい純子さんの手元に見入ってしまいました。私はあまりコンサートなど観に行く機会がないですが、長すぎない時間で飽きずに楽しく聴かせていただきました。貴重な体験ありがとうございました!(中2女子)

バイオリンだけでこんなにすごいとは思いませんでした。去年オーケストラを見てバイオリンやサックスは個人ではなく色々な楽器と合わさってすごいものなのかなと思っていたけど、実際バイオリンだけの演奏を聴いてみて、本当にすごいと思ったし、少し眠くなったけど、それでも見ていれるくらい面白かったです。今度は情熱大陸も弾いてほしいな。(中3男子)

感動しました。(中3男子)

バイオリンの演奏を生で聞いたのは初めてじゃなかったんですが、聞いた中でもかなりすごかった。とくに最後のラ・カンパネラの演奏がほんとにすごかったです。すごかったしか言葉が出ないほどすごかったです。(中3男子)

心のコンサートその33

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.33
《音楽逍遥》<テーマはパリ! 第2弾>
“Great admirers of Pauline Garcia-Viardot”
〜 19世紀芸術界のマドンナ、ポリーヌ G・ヴィアルドの崇拝者たち

早くも9月となりましたが、相変わらず猛暑は続いていると聞き及びます。
皆様にはつつがなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

“地球温暖化”と言っても、あまりの異常気象続きで、立て続けに起きる震災、台風による犠牲者・被災者の皆様には心よりのお見舞いと祈りを捧げさせていただきます。辛いことは沢山ありますが、音楽を通して希望に向かうエネルギーを作り出せたらと願っています。

4月に催した<テーマはパリ!>は お陰様で大好評でした。そのパート2を来たる10月20日(日曜)午後3時半開演(午後3時開場)より代官山ヒルサイドプラザにて開催いたします。(素敵なチラシを作成していただき感謝でいっぱいです!)

この度も19世紀ベル・エポックの時代が舞台ですが、当時の芸術界の“マドンナ”と賛嘆され、ヨーロッパ各国の芸術家たちを魅了してやまなかったポリーヌ・ガルシア=ヴィアルドという女性の存在をご紹介しなくては、その時代のパリについて語ることは出来ません。女性が社会的に活躍するにはサポートが少なかったにも拘らず、彼女の活動の幅は想像の域を遥かに超えます。また、なんと驚くなかれ!6オクターブの声域(4オクターブでも大変なのに!)でアルトからソプラノまで歌えてしまう彼女の歌声はもちろんのこと、その音楽性、知性や人間性などは偉大な芸術家たちを虜にしてしまいました。

オペラ歌手、また、ピアニスト・作曲家としても大活躍していたのに何故今まで知られなかったの?・・・との疑問が湧きますよね。実は、19世紀には女性作曲家の作品が出版されることが殆どなかったのだとか。やっと近年になって彼女の伝記や作品が相次いで出版され、その天才ぶり、当時の著名な音楽家たちや文学者・文豪たちとの交友、芸術的な関わりなどが分かってきました。例えば、リスト、シューマン夫妻、ショパン、グノー、ブラームス、サンサーンス、フォーレ、チャイコフスキー、また彼女と親しく交際し、互いに影響を与え合った文学者ジョルジュ・サンド、ツルゲーネフなどなど、名前をあげたらキリがないほどです。今回のプログラムでは、彼女と関わりのあった作曲家たちの作品をご紹介することで、彼女の偉業、天才ぶりを垣間見、楽しんでいただければと思います。

ぜひご友人もお誘いくださり、ご出席いただけたら幸せです。
残暑厳しき折どうぞご自愛くださいませ。

ニューヨークにて 大津 純子
2024年9月吉日

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.33
《音楽逍遥》
<テーマはパリ! 第2弾> “Great admirers of Pauline Garcia-Viardot” 〜 19世紀芸術界のマドンナ、ポリーヌ G・ヴィアルドの崇拝者たち

* 日時 2024年10月20日(日)15:30開演(15:00開場)
* 会場:代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)
* 入場料:一般5,000円 高校生以下 2,000円
*タイトル:《音楽逍遥》<テーマはパリ! 第2弾>

“Great admirers of Pauline Garcia-Viardot”
〜 19世紀芸術界のマドンナ、ポリーヌ G・ヴィアルドの崇拝者たち

<出演> 大津純子・ヴァイオリン 鷲宮美幸・ピアノ

<曲目>

*ポリーヌG. ヴィアルド:ヴァイオリンとピアノのための6つの小品より
Pauline Garcia-Viardot (1821-1910) : 6 Morceaux pour Violon et Piano

No.2 ボヘミアン Bohemienne
No.3 子守唄 Berceuse

* フレデリック・ショパン:ノクターン 変ホ長調 作品9−2
Frédéric Chopin (1810-1849) : Nocturne Op.9-2

* エルネスト・ショーソン:詩曲 作品25
Ernest Chausson (1855-1899) : Poème Op.25

* ピヨトール・イリイチ・チャイコフスキー:
歌曲『6つのロマンス 』作品6より 第6番“ただ憧れを知る者だけが”
Pyotr Ilych Tchaikovsky (1840-1893) : Six Romances Op.6 No.6
“None but the Lonely Heart”

* ガブリエル・フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 作品13
Gabriel Fauré 1845-1924) : Sonate en La majeur pour Violon et Piano Op.13

ほか

(曲目は変更になることがあります)

<アーティスト略歴>

大津純子(おおつ じゅんこ)ヴァイオリニスト
Junko Ohtsu, violinist

東京芸術大学、米国ジュリアード音楽院卒業。同音楽院在学中にジュネス・ミュージカル・インターナショナル 及び カーネギー・ホール共催のもとニューヨーク・リサイタル・デビュー。ニューヨーク・タイムズ紙上、“卓越した演奏““将来を大きく期待される演奏家”と絶賛される。その後、アメリカを拠点に演奏活動を開始。セント・ルイス交響楽団、シモン・ボリバル・ヴェネズエラ国立オーケストラ他と協演。リサイタル・プログラム《The Artistry of Junko Ohtsu》はパブリックTVネットワークにて全米40都市で放映され、ラジオ放送出演も数多い。ロックフェラー三世財団より2年間に亘り特別グラント受賞。国際交流基金派遣にてロシア、チェコ、オーストラリア、ベトナム、フィリピン、中南米諸国に於いて公演し賞賛を博す。
『アメリカ』、『ヴァイオリンの詩~ベル・エポック』、スペイン音楽選集『マラゲーニャ』(各・日本フォンテック)、『Prelude to a Kiss』(BAJ Records)などCD5枚をリリース。『マラゲーニャ』収録曲のE.グラナドス作曲ヴァイオリン・ソナタは、“素晴らしい録音”(音楽評論家・諸石幸生氏)と評価高い本邦初録音となる。アメリカ女流音楽家と構成するEcco Trio(ピアノ・トリオ)によるアルバム『アメリカ』は<レコード芸術>誌「室内楽準推薦盤」に選出された。2011年2月、東北地方民謡集を収めたDVD『あいの風 ~ Wind from Northeast』をプロデュース・リリース(その収益全額は東日本大震災復興支援のために寄付)。その意想外の企画とヴァイオリンによる津軽・南部地方民謡(編曲)演奏の新鮮なアプローチは称賛の的となる。
1999年より国立情報学研究所主催《軽井沢土曜懇話会》(情報工学に於ける権威、故・猪瀬博氏開設)に招待を受けレクチャーコンサートを毎年継続。2005年より東京・代官山ヒルサイドプラザにて年2回≪心のコンサート・シリーズ≫ を開催し現在に至る。2012年“音楽の楽しみ”を届ける出張演奏会 ≪純子のミニ・キャラバン≫ を開始し日本各地の幼稚園・小学校・中学校を訪問。2023年、西武文理大学のホスピタリティ大使・特命教授に就任。執筆・講演の分野にも活動の場を広げている。https://www.junko002.com/
鷲宮美幸(わしみや みゆき)ピアニスト
Miyuki Washimiya, pianist

桐朋女子高等学校を経て、桐朋学園大学ピアノ科卒業。在学中パリに留学。
第56回日本音楽コンクールを皮切りに、UFAM国際コンクールなど、多くのコンクールに入賞。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、イ・ムジチ合奏団のメンバー、ミッシャ・マイスキーなど国内外の著名なソリストたちと度々共演。 「ピアノ&ピアニスト」(音楽之友社、2018年1月発行)の”日本の名ピアニストたち”にも選ばれた。NHK・BS「ぴあのピア」、NHK・FM「名曲リサイタル」に度々出演している。

これまでにピアノを寺西昭子、村手静子、T.パラスキヴェスコ、高木茉莉、松浪佳子の各氏に、室内楽をJ.M.ダマーズ、三善晃、H.ピュイグ=ロジェ、C.イヴァルディの各氏に、チェンバロを遠藤陽子氏に師事。現在、ソリスト、室内楽奏者、桐朋学園大学嘱託演奏員、オメガ・ピアノトリオのメンバーとして活躍。 2022年5月にリリースしたCD「鷲宮美幸ピアノ・リサイタル」(Pf.鷲宮美幸/ALCD9235/コジマ録音)は、雑誌「音楽現代」で特選盤に選出された。またこれまでに数多くのCDをリリースし、いずれも高い評価を得ている。音楽の構造を的確に把握した上での繊細かつ大胆な表現は高く評価されている。
オフィシャルサイト https://www.miyuki-washimiya.com/

<お申込み・お問合せ>
大津純子室内楽実行委員会
Tel&Fax:03−3486−8740
Internet: http://www.junko002.com/

今回のコンサートのパンフレットは、下記を御覧ください。
パンフレット

❇︎ Faxご利用の場合は、裏面の申込書をお使いください。
❈❈いつもの如く会場地図とコンサート申込み書(Fax送信先 03−3486−8740) をチラシ裏面に添えてくださいね!)

協賛:株式会社ICMG、 Do Good Associates、ヒノキ新薬株式会社
協力:株式会社 小田原 鈴廣、甲府 ワインズ新富屋、NPO えこお、株式会社 Dia-cubed
Special Thanks: ヒノキ新薬株式会社 取締役社長 阿部武彦 様 株式会社 小田原 鈴廣 鈴木悌介 様

主催:大津純子室内楽実行委員会

Summer Roses コンサート

TUESDAY, AUGUST 20 AT 6:30PM
ROSES AT TWILIGHT:
PARIS IN THE BELLE EPOQUE

TUESDAY, AUGUST 20 AT 6:30PM

THE BASILICA PARISH OF THE SACRED HEARTS OF JESUS AND MARY

168 HILL STREET, SOUTHAMPTON

NEW YORK

FREE TO THE PUBLIC

Join stunning soprano Sarah Moulton Faux, violin virtuoso Junko Ohtsu, and brilliant pianist/conductor Tyson Deaton in an elegant program of French salon favorites.  These acclaimed artists will perform a graceful, one-hour-long concert including Chopin’s Nocturne, Op. 9, No 2 in Eb Major, Faure’s Nell, Eva Dell’Aqua’s Villanelle, Pauline Viardot’s Berceuse, Massenet’s Meditation from “Thais”, Bachelet’s Chere Nuit, Puccini’s Quando m’en vo, and Manuel de Falla/Kreisler’s Danse Espagnole from “La Vida Breve”.

<Summer Roses コンサート>

『黄昏時の薔薇〜ベルエポック時代のパリを舞台に〜』
 
日時:2024年8月20日 火曜日 午後 6:30 より(約1時間のプログラム)
 
場所:THE BASILICA PARISH OF THE SACRED HEARTS OF JESUS AND MARY
   168 HILL STREET, SOUTHAMPTON, NY                    
   ニューヨーク州サウスハンプトン市(ロングアイランド)
 
出演:サラ・モルトン・フォウ、 ソプラノ
   大津 純子、 ヴァイオリン
   タイソン・ディートン、 ピアノ
曲目:F. ショパン:ノクターン 作品9 第2番
   G. フォーレ:ネル
   エヴァ・デラクア:ヴィラネル(牧歌)
   ポーリーヌ・ヴィアルド:子守唄
   J. マスネ:タイースの瞑想曲
   アルフレード・バシュレ:愛しの夜
   G.プッチーニ:ムゼッタのワルツ「私が街を歩けば」
   M. de ファリャ/F.クライスラー:スペイン舞曲(オペラ『儚き人生』より)
                          ほか

心のコンサート その32 *ご来場ありがとうございました*

なんと落ち着かないお天気なのでしょう!
気温の変化が激しいので体調を崩される方々も多いのでは・・・と気懸りです。
どうぞお大事になさってくださいませ。

お忙しい中、4月21日の<心のコンサート・その32>にお運びくださりありがとうございました。お陰様で成功裡に終えることができました。感謝でいっぱいです。

2024年の企画は “The Theme is Paris!” 。今回はPart 1 そして今秋10月20日(日曜日)にはPart 2 をお届けします。


パリというと観光旅行でお馴染みのエッフェルタワーや凱旋門、美しい石造りの建物など、実に落ち着いた魅力ある現在の姿に思いを馳せます。しかし現在の街並みが出来上がる背景には長い長い歴史が横たわっています。権力を勝ち取るための血生臭い戦いを繰り返し1871年〜1872年の普仏戦争(フランス帝国とプロイセン王国間で勃発)が終わったことでフランス社会に楽観的な空気が生まれました。経済の発展、植民地の拡大に伴い、テクノロジーや科学に裏打ちされた革新的な時代ベル・エポック(Belle Époque=美しい時代/黄金の時代=1871年から第一次世界大戦の始まる1914年まで)が誕生したのです。

アール・ヌーボー(Art Nouveau=新しい芸術)と呼ばれる文化・芸術形式がパリを中心に花開き、それまで考えられなかった “波のようなうねり”や“蔦が絡み”といった自然界の形態を模したデザインを建築、ベアズリーのイラスト作品、またグラフィック・デザインの世界やエミール・ガレのガラス工芸品などに見ることができます。当然ながら その影響は音楽の世界にも及び、古典やロマン派の「形式」重視の作曲法から踏み出して、“感性”を大切にした印象派など、新しい響きを求める音楽創作が始まっていきます。因みにエッフェルタワー建設が1888年に開始されたことご存知でしたか?パリ最初のメトロ(地下鉄)は1900年に作られたとか!

アメリカで一緒に活動している気心の知れたピアニスト、イリーナ・コフマンさんが遥々フロリダ州から飛行機を乗り継いで参加。また、これまで二度共演をお願いしているチェリスト・渡部 玄一さんをお迎えしたことで、今までとちょっと趣の異なるプログラムをお届けできたと思います。また、どうしても演奏の合間のおしゃべり(といっても演奏曲に関するお話なのですけれど!)が長くなってしまうので、聴いていただく曲目の解説の補助としてパワーポイントを作成し、目と耳の両方から演奏を楽しんでいただく企画に挑戦しました。それぞれの作曲家たちの肖像画、そして演奏曲からイメージされる絵画や写真を目にすることで、作曲家たちの人となりが身近に感じられ、作品への想像力が膨らむ・・・と好評をいただいています。

私はアメリカ人女性2人と共に立ち上げたECCO TRIOというグループで長年に亘り活動をしていました。ピアノトリオのために作曲されているレパートリーは幅広く、ピアノとヴァイオリンのアンサンブルの上にチェロによる低音部が加味されることで、小規模ながらオーケストラのような重厚な響きが魅力的です。また、それぞれの楽器(奏者)の個性も存分に発揮できますし、感性を研ぎ澄ませながら取り組んでいく”音楽作り”はとても楽しいものです。

確かに“究極の音楽の響き”と称賛される弦楽四重奏では、同族楽器による音色の溶け込みが見事で、そのハーモニーの美しさに圧倒されますよね。ピアノトリオの場合は<平均律>のピアノと、ヴァイオリンとチェロという<純正律/純正調>(平均律と純正律では音程の作り方が根本的に異なるのです。この話をし出すと長くなるので またの機会に!)というまったく異なる楽器同士の“音のすり合わせ”は これまた楽し(楽しいことばかりみたい・・・笑)。醸し出される色彩の豊かさに耳を傾けて頂けると嬉しいです。

次回のPart 2・ 10月20日(日曜)のプログラムでは、当時芸術パトロン宅で常設的に開かれていた<サロン>の一つを覗いてみたいと思います。音楽家のみならず あらゆる芸術家たちにとって、影響力あるパトロンのサロンに招かれることは社会的な“成功”に繋がる必須の条件だったのです。

長くなりましたが今回の御礼と次回企画のご案内でした。

生の演奏を楽しんでいただくための様々な挑戦を今後とも続けていきたいと思っています。ぜひ又代官山ヒルサイドプラザでお目にかかれますことを楽しみに!!

大津 純子

心のコンサートその32

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.32
≪音楽逍遥≫ “テーマはパリ!” 〜 The Theme is Paris! (Part 1)

ご無沙汰申し上げております。皆様お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
気候変動が激しすぎて、いったいどの季節にいるのか困惑してしまいますね。
それでも自然は着々と歩を進めていて、色とりどりの春の花々が華やぎを添え始めました。
早咲きの桜がポツポツと蕾を膨らませているというニュースを耳にしましたが、正式な桜の開花予報が3月19日!!・・・というトンデモない情報に衝撃を受けています。果たして帰国が桜鑑賞に間に合うものか心許ない思いがします。毎春の帰国は桜に会うため、と言っても決して過言ではないのですもの・・・(涙)

さて、来る4月21日(日曜日)15時半(開場は15時)より《心のコンサート・その32》を、お馴染みの代官山ヒルサイドプラザでの開催です。一年に春・秋二度のシリーズですが、今回から一年ごとのテーマを決めて長いスパンでの企画に取り組んでみることにしました。
第一回目は “テーマはパリ!~Part 1”  1871年〜1872年の普仏戦争(フランス帝国とプロイセン王国間で勃発)が終わったことでフランス社会に楽観的な空気が生まれ、経済の発展、植民地の拡大に伴い、テクノロジーや科学に裏打ちされた革新的な時代ベル・エポック(Belle Époque=美しい時代/黄金の時代)が誕生しました。アール・ヌーボー(Art Nouveau=新しい芸術)と呼ばれる文化・芸術形式がパリを中心に花開き、それまで考えられなかった “波のようなうねり”や“蔦が絡み、上へ上へと登っていく” 自然界の形態を模したデザインを建築、ベアズリーによるイラスト作品、またグラフィック・デザインの世界やエミール・ガレのガラス工芸品などに見ることができます。当然ながら その影響は音楽の世界にも及び、古典やロマン派の「形式」重視の作曲法から踏み出して、“感性”を大切にした印象派など、新しい響きを求める音楽創作が始まっていきます。チラシのデザインに その“素敵な時代”を見事に反映して頂けたことに喜び一入です!

今回のプログラムでは<文化の中心地・パリ>に集い、新しい音楽の世界を切り開いていった才気あふれる作曲家たちの作品を取り上げました。セビリア生まれのスペイン人作曲家、トゥリーナのピアノ三重奏曲≪環≫は、夜明けに始まり、活動的な昼間を経て再び夜の静けさに完結する“ある一日”の状況が音楽で描かれています。人々の営みを想像しながら耳を澄ませ、絵画を見る思いで聴いて頂けたら嬉しく、また、スペインの舞踊リズムがフランス音楽に及ぼした影響もプログラム曲を追いながら楽しんでいただけるのではないかと思います。
圧倒的に有名な名曲、マスネによる『タイースの瞑想曲』、ドビュッシーの『月の光』、そして、彼がわずか18歳の時に作曲した唯一のピアノ三重奏曲ト長調は初々しく、ロマンに溢れた作品で1982年まで楽譜は発見されずにいました。

私のアメリカでのパートナー、ピアニストのイリーナ・コフマンさん、何度かゲスト出演して頂いているチェリスト、渡部 玄一さんとの共演を楽しんで頂けたら幸せです。
では4月21日(日曜日)に代官山ヒルサイドでお会いできますことを心待ちにして!!

 アメリカの地より  大津純子

Junko’s Heart-to-Heart Concert No.32
≪音楽逍遥≫ “テーマはパリ!” 〜 The Theme is Paris! (Part 1)

*日程:2024年4月21日(日)15:30開演(15:00開場)
*場所:代官山ヒルサイドプラザ(ヒルサイドテラス内)
*入場料:一般 5,000円(高校生以下半額)

*出演:大津純子 ヴァイオリン Junko Ohtsu, violin
イリーナ・コフマン ピアノ Irena Kofman, piano
渡部玄一 チェロ Gen-ichi Watanabe, Cello
<曲目>:

* ホアキン・トゥリーナ : ピアノ・ヴァイオリン・チェロのための幻想曲 “環” 作品91(1942)
Joaquin Turina (1889-1942): “Circulo”, Fantasia para Piano, Violin y Violoncello (1942)

* マニュエル ・デ・ファリャ/ クライスラー:スペイン舞曲第1番(オペラ『はかない人生』より)
Manuel de Falla (1876-1946) / Fritz Kreisler (1875-1962): Danse Espagnole from the Opera “La Vida Breve”

* モーリス・ラヴェル : ハバネラ形式による作品 (1907)
Maurice Ravel (1875-1937): Pièce en forme de Habanera (1907)

* クロード・ドビュッシー:月の光『ベルガマスク組曲』より (1890)
Claude Debussy (1862-1918): Clair de Lune from Suite Bergamasque (1890)

* ジュール・マスネ :タイースの瞑想曲〜オペラ『タイース』より (1893)
Jules E.F. Massenet (1842-1912): Thaїs: Méditation (1893) from the Opera “Thaїs”

* クロード・ドビュッシー:ピアノ・トリオ ト長調 L. 5 (1880)
Claude Debussy (1862-1918): Piano Trio G major, L. 5 (1880)

(*曲目は変更になることがあります)

*協賛:株式会社 ICMG、 Do Good Associates、ヒノキ新薬株式会社
*協力:株式会社 小田原 鈴廣、合資会社 大和川酒造店、ワインズ新富屋、NPO えこお
株式会社 Dia-cubed
*主催:大津純子室内楽実行委員会

今回のコンサートのパンフレットは、下記を御覧ください。
パンフレット表面
パンフレット裏面

*お申し込み・問い合わせ:大津純子室内楽実行委員会
* Tel&Fax 03-3486-8740
 * Internet https://www.junko002.com/
(* Faxご利用の場合は、裏面の申込者をお使いください。)

心のコンサート その31*ご来場への御礼と新年のご挨拶*

昨秋10月22日の<心のコンサート その31>にご出席くださいましたことへの御礼文執筆が(諸事情あって)とても遅れてしまい、情けないことに2024年を迎えてしまいました!!御礼と新年のご挨拶が重なりましたことお詫び申し上げます。

元旦一番に飛び込んできたニュース(アメリカ東海岸と日本との時差は現在13時間あり、私の今居るアメリカが半日遅れ)が能登半島を襲った大地震。そしてその翌日には日本航空ジェット機と海保機の信じがたい衝突事故・・・あまりに衝撃的な出来事に悲しみでいっぱいの思いでいます。日を重ねるごとに犠牲となられた方々の人数が増え続けていることに胸が痛むばかりです。寒さと雪に阻まれて救出作業が難航しているとの報道を耳にします。被災者の皆様への支援物資が1日も早くお手元に届きますことを、また、犠牲になられました方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

辰年は気運のエネルギーが強く、良きことも悪しきことも大きく動くと聞いています。大地震のあとに何が続くのか想像もつきませんが、良きことへのエネルギーに繋がっていきますように!


さて、大変遅ればせながら昨秋10月の<心のコンサート・その31〜ウィーンを舞台に!> にご出席くださり誠にありがとうございました。お陰様で盛会のうちに終えることが出来ました。選曲が素晴らしかった、との多くのご意見に感謝申し上げます。

”今の不穏な時代、セレクトしてくださった優しくて美しい曲の数々に心が浄化されるようでした・・・大津純子さんの心配りを感じます”  とのお言葉に、今後も頑張らなくちゃ!と張り切っています。皆様から頂いた感想の数々を噛み締めながら、改めて音楽の持つ「包容力」の大きさに感じ入っています。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

<心31>コンサートより開始した新しいシリーズ『音楽逍遥』(音楽そぞろ歩き)では様々な作曲家が関わった土地や彼らの作品の生まれたバックグラウンドなどをご紹介しながら演奏を楽しんで頂こうという趣向です。

ちょっとだけ(笑)今年2024年の<心のコンサート・その32&その33>の予告をいたしますね!コンサートテーマは、そのままずばり ”テーマはパリ!”  なんです。

第一回目、来る4月21日(日)午後3時半開演のコンサートには、久しぶりにアメリカから友人ピアニスト、イリーナ・コフマンを迎えます。チェリストの渡部 玄一さんに加わって頂き、スペイン人作曲家、ホアキン・トゥリーナ(1882−1949)の『ピアノ・ヴァイオリン・チェロのための幻想曲・円(Circulo)』、そして、クロード・ドビュッシー(1862−1918)18歳の時の初々しい作品『ピアノ三重奏曲 』ト長調をご披露します。他にもヴァイオリンやチェロ、そしてピアノのソロ曲もありますから、ヴァラエティーに富んだ楽しいプログラムになると思います。まもなく4月21日(日)コンサートのご案内を差し上げますので、どうぞ  乞う ご期待!!

寒さが厳しくなってまいりますね。インフルエンザや(ガッカリすることに)未だコロナが猛威を振るっているとか。

皆様には心してご自愛くださいませ。

4月の再会を心待ちにしています。

大津 純子