2022年4月23日延期のご報告

すっかりご無沙汰いたしております。皆さま お変わりなくお過ごしですか?
1月初旬から2月にかけてコンサート準備に翻弄されてしまい、新年のご挨拶もせずに申し訳ありません。

又もや残念なご報告です。来る4月23日の<心のコンサート>は今一度、秋10月23日(日)に延期 することにいたしました。コロナ状況は落ち着きかけたように見えたものの、オミクロンから発生した変種の出現で、ワクチン接種如何に拘わらず感染した人たちが私の周りでも何人も出ているのが現況です。秋まで待てば問題は無くなるとは思いませんが、少しは何か新しい道が開かれてくるかもしれない、と先を明るく捉えることにしました。正直、あまり延期を繰り返すと「ピーターとオオカミ」のお話みたいになりそう・・・チラッと そんな思いも過ったのですが、お出かけくださる皆さまのリスクを避ける事が何よりも大切、と心を定めました。改めて今一度のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。


コンサート前に掲載されたパームビーチ・ポスト紙の記事
2021 1-6 Palm Beach Post – Canción Passion, Sorrows, and Inspiration

フロリダ州ボカ・ラトン市で開催されたコンサートのチラシ:ヴィオリストはイスラエルから飛来しての共演

フロリダ・アトランティック大学のコンサート案内

コロナ“巣ごもり”(笑)で元気をなくしているのでは・・・とご心配下さっているかも知れませんね。感染対策で不自由はありましたが、昨年8月以来室内楽やソプラノ歌手とのレコーディングなど徐々に演奏活動を再開しています。今年1月、フロリダの美術館からの依頼で企画を担当したコンサートは お陰様で大好評でした。折しもオミクロン株の脅威が非常に高まり緊張感いっぱいでしたが、美術館側の徹底したコロナ対策と開催に向ける強い熱意に煽られるかのように何と演奏会数日前にはチケット完売、という信じ難く、驚くような展開となりました。すべて多くの方々のご協力とお力添えの賜物と感謝の念でいっぱいです。同美術館からは来シーズン再度の企画依頼のお言葉をいただいて張り切っています!

コロナの心配はさておき、ウクライナ侵攻戦争の残虐性、悲劇を思うと辛く、悲しさで胸が張り裂けそうです。暴挙、惨事が目前で繰り広げられているのにも拘わらず、どの国も直接彼らを救うことができない世界の(政治的)現実に直面し愕然としています。
状況はますます悪化の道を辿る様相に ため息しか出ません。
権力と私欲の虜となり人々を支配してきた独裁者たちの歴史は繰り返され、卑劣で凶暴な争いは限りなく続きます。ウクライナのみでなく、世界には同じような危険に晒されている国々は点在し、日本も安穏としていられない問題を抱えていますね。どうしたら人間は自分以外の「命」に優しくなれるのか?人間がバランスのとれた精神性を取り戻すためには何が必要なのか・・・そんなことを考えるこの頃です。音楽が人々の心をひとつにし、明るい灯火となることを信じて微々たる力ながら前進していきたいと思っています。

アメリカは「コロナ克服」したかのように、マスクをする人たちは今ほとんどいません。
皆、心が浮ついていますが、個人的には まだまだ気を許せないと思っているので あくまでも(不思議そうな顔で見られますが・・・笑)公共の場に行く時はマスクを手放しません!

少し明るい話題のご報告です。母が1月2日に「白寿」を無事に迎えました。
お陰様で(様々な問題を乗り越えて)元気にしています。丸二年半まったく帰国できず日本に居る母や家族に会えないのはとても淋しいのですが、時折、兄のお陰で Zoom にて母の顔を見て話が出来るのは本当にありがたく嬉しいです。
現代のインターネット技術の発展には簡単に付いて行けない私なのですが、時代の恩恵を受けられる現状に感服しています(苦笑)。母の事は兄夫婦に頼り切りですが、母が自立心を失わないようにしつつ、でも大切に接してくれていることに感謝の念でいます。

地球が破壊されてしまわないうちに(それは本当に困る・・・)又ご一緒出来ますように!!
今後とも よろしくご指導、ご支援のほど お願い申し上げます。
どうぞご自愛くださいますよう・・・

大津純子

アメリカの地より

2022年4月20日