横浜に生まれ、四歳よりヴァイオリンを始める。 東京芸術大学音楽学部付属高校、同大学を経て、米国ジュリアード音楽院に奨学生として留学。井上武雄、海野義雄、ドロシー・デイレイ、ナタン・ミルシュタイン、フェリックス・ガリミア各氏に師事。 J.D. ロックフェラー三世財団より、2年間に亘り特別グラント受賞。 “今後を大いに嘱望される新人”(朝日新聞)―として成功を収めた東京デビュー・リサイタルに続き、ジュネス・ミュージカル・インターナショナル 及び、カーネギー・ホール両者による招待にてニューヨーク・デビュー。ニューヨーク・タイムズ紙上、音楽評論家レイモンド・エリックソン氏より、“卓越した演奏”“将来を大きく期待される音楽家”―と高い評価を受け、以後、ニューヨークを拠点に、本格的な米国内外での演奏活動を開始。 米国主要都市でのリサイタル、室内楽コンサートへの出演、また、セントルイス交響楽団、ノース・キャロライナ交響楽団、アスペン音楽祭オーケストラ、シモン・ボリバル・ヴェネズエラ国立オーケストラ他との協演、リサイタル・プログラム:<The Artistry of Junko Ohtsu>はパブリック・テレビジョン・ネットワークにより全米30都市以上に放映される。ニューヨーク、シカゴ、ワシントンD.C. など各地のラジオ放送出演も数多く、日本ではテレビ朝日放送:<CNN/ Day Watch>一日キャスター、新聞等への執筆活動にも取り組む。 1990年 デビュー盤CD『ヴァイオリンの詩(うた)』、続いて91年に、スペイン音楽選集『マラゲーニャ』(各・日本フォンテック)発売。収録曲のE.グラナドス:ヴァイオリン・ソナタは“素晴らしい録音・・”(評論家・諸石幸生氏)―との評価高い日本初録音となる。94年には アメリカ女流演奏家と組むEcco Trio(ピアノ・トリオ)にて『アメリカ』(同フォンテック)収録。98年に再版されたこのCDは、同年の“レコード芸術”誌「室内楽準推薦盤」に選出される。 1996年 ジャズ界の逸材、ピアニスト・佐藤允彦(まさひこ)とデユオ活動を開始し、CD『Prelude to a Kiss』、『Plateau Song』(各・BAJ Records)を発表。また、国際交流基金派遣にてロシア、チェコなど、欧州、中南米、フィリピン、ベトナム、オーストラリア諸国で公演。各地の聴衆・評論家を魅了し、絶賛をうける。 2002年、自ら企画・プロデュースする『Good Old Days』室内楽シリーズ:アメリカの<素敵な時代>〜を立ち上げ、日本のクラシック音楽シーンの盲点であった“知られざるアメリカ”にスポットを当てた意欲的な好企画として、また、文化的な新シリーズとして、音楽界はもとより各界でも大きな注目を集めている。 |